先日、ZOZOTOWN、正確には株式会社ZOZOの、ですが前澤社長がプロ野球球団を持ちたい、とTwitterで呟いたそうです。
ZOZOTOWNは知っていましたが、その正確な業態について知らなかったので、調べてみたところ、基本的にはショッピングモールで、最近SPAにも手を出しているようです。
「商品の品質が悪く、2度交換して3度目でまともな商品が届いた。B級品を買い叩いて、販売している。」とブログで書いている人もいます。
モールだとすれば販売しているのはテナントのショップですから、上の批判はおかしいのですが、数多あるショッピングモールの中で真っ当なビジネスでZOZOTOWNだけが急成長を遂げているのは確かに理解に苦しみます。
前澤社長が早稲田実業時代にバンドを始め、輸入CD等の販売を始めたのがきっかけで、アパレル業界のノウハウも無しにアパレルのモールを始めて、大成功!というのも、かなり不思議です。
ZOZOUSEDなんかにはフェイクもかなり混じっていると指摘する人も居ますし、ツケ払い制度なんかも評判が悪いようです。
ツケ払いはクレジットカードを持てない人達が利用しているようですが、信用審査は一切無いらしいです。
クレジットカードを持てない理由としては、経済的な理由か年齢的な理由が考えられますが、カードが無くても振込や代引きで購入すれば良い訳ですから、基本的に支払い能力が無い又は支払えるかどうか考えたことも無い人が利用していると考えるべきでしょう。
ZOZOTOWNも未回収に陥るリスクが極めて高い事は承知の上で、ツケ払いを導入しているのだと思います。
と言っても、ZOZOTOWNには決済代行会社が先に代金を支払う、未回収のリスクは決済代行会社が負っているようです。
未回収でもZOZOTOWNはノーリスクですから、無責任な事に未回収率等を把握していないようです。
やはり真っ当なビジネスをしているとは言い難いですね。
さて、「プロ野球球団を持ちたい」という呟きを受けて、元プロ野球選手(引退していないそうなのですが)の中村紀洋とホリエモンがサポートを表明しました。
中村紀洋は現役続行を希望したもののNPBからオファーがなく、独立リーグからもオファーが無かったのか、村田修一のように独立リーグに行くでも無く、DeNA退団後は、ゲスト解説をしたくらいでプロ野球界と縁が切れたような存在です。
ホリエモンは、2006年初めに証取法違反(風説の流布、偽計取引、有価証券報告書虚偽記載)で逮捕され、実刑判決を受けた訳ですが、粉飾により時価総額を高め、高い企業価値を偽装して他社を買収して大きくした会社(ライブドア)で、実際の連結決算は赤字だったにも関らず2004年にプロ野球参入を計画し、2005年にはニッポン放送の買収を計画していた人です。
楽天が現れていなければ、ライブドア球団が誕生していたかも知れません。(これも株価吊り上げ策で、実際に球団を所有する意思は無かったかも知れませんが)
グループの連結決算は赤字だった訳ですから、球団経営も直ぐに
行き詰まることは分かっていたでしょう。
粉飾決算他で罪に問われる可能性も認識していたはずです。
(していなければ、単なるバカです。)
プロ野球界からすると、ホリエモンは、そういう事を認識しながら、プロ野球界を大スキャンダルに巻き込もうとした人物な訳で、そんな人間をプロ野球界の人間が相手にするはずがありません。
まだ、何か言っているところを見ると、全く更生していないようです。
仮に話があるとして、中村紀洋とホリエモンの二人のサポート表明で実現可能性は逆に低くなったように思います。
やはりこの話は、元ロッテの江戸川大学 小林至教授の指摘するように、可能性が消滅したから呟いたという可能性が高そうですね。