日本代表のW杯が終わりました。
決勝トーナメント1回戦で優勝候補の一角、FIFAランク3位のベルギーに対し、一時は2点リードするという大健闘の戦いにポーランド戦の終わり方を非難していた各国メディアも手のひらを返したように日本代表に賛辞を送っています。
ですが、日本の課題も見えてきました。
日本代表チームと世界との一番大きな差はゴールキーパーではないでしょうか。
ベルギー戦の1失点目はGKのミスというのは指摘されているところですが、2失点目も川島のポジショニングが悪過ぎたように思います。
川島は「覚悟が無ければ、ここに居ない」的な事をコメントしていましたが、だからと言って、「覚悟が有れば、どんなミスも許される」、という訳ではありません。
日本のGKが世界水準で平均的なGKだったとすれば、
コロンビア戦 2-0
セネガル戦 2-1もしくは2-0
ポーランド戦 0-1もしくは0-2(スーパーセーブもあったので)
ベルギー戦 2-1もしくは2-2でPK戦
だったかも知れません。
尤も、東口や中村なら結果が違っていたのか?と言われると、それも疑問ですから、川島の責任というつもりはありませんが。
GKと言えば、Jリーグでも韓国人GKが目立ちます。
これは、Jリーグですら通用する日本人GKが育っていないという事だと思います。
「キャプテン翼」の翼や岬君に憧れてMFを希望する子供は増えたと思いますが、SGGK若林源三に憧れた子供はそれほど多くなかったのかも知れません。
いずれにしても、今後に向けて、ゴールキーパーの育成が急務のように思います。
良いGKが居ない(居なかった)という事は、良い指導者も居ない(少ない)という事ですから、伝統的に良いGKを輩出して来た、イングランド(ゴードン・バンクス、ピーター・シルトン)、イタリア(ディノ・ゾフ、ブッフォン)、ドイツ(シューマッハ、カーン、ノイアー)、ロシア(レフ・ヤシン、ダサエフ)などから指導者を招聘してでも育成すべきだと思います。
話は変わりますが、セネガルサッカー協会が日本代表にペナルティを課すべきだ、と抗議しているそうです。
反則ポイントで順位が決まったために物議を醸しているのだと思いますが、これが得失点差だったらどうだったのでしょう。
例えば、日本とセネガルが勝ち点で並び、得失点差で1点日本がリードして、グループリーグの最終戦を迎えたとします。
日本は1点差で負けているが、セネガルも1点差で負けている状態のため、このまま両方の試合が終われば、得失点差で日本が2位、という状況で同じ終わり方をした場合、ここまで問題にはならなかったように思います。
ですが、本質的にはどちらも同じです。
勝ち点、得失点、総得点で順位を決めるのと同じく反則ポイントで順位を決めることにした、というだけです。
次の大会では反則ポイントでの順位決定は要検討という抗議は理解できますが、ペナルティを課すべき、という抗議はどうかしています。
日本はセネガルがコロンビアに追い付くのを妨害した訳ではありませんから。