ルノーがレッドブルにフランスGPまでに来季のPUについて、返事を寄越せと言っているようです。
ルノーF1、レッドブルに最後通告 「このままではオファーを取り下げる」
ルノーのシリル・アビデブールのコメントは、
・規則では5月15日が期日だった
・長い付き合いだから、延長してあげた。
最初は5月末まで、なし崩し的にカナダGP後、そしてフランスGPまで
・レッドブルは7月1日開幕のオーストリアGPで発表と言っているが、
それまで待てない。
・最悪、PU供給のオファーを取り下げる。
これに対し、ヘルムート・マルコは、フランスGPまでにシリル・アビデブールがレッドブルの回答は得られないだろう、即ち、それまでに回答する予定はない、とコメントしたようです。
フランスGPが回答期限で、それを過ぎるとPU供給オファーは撤回される危険性があるにも関わらず、回答するつもりが無いのですから、額面通りに受け取ると、フランスGPを過ぎるとレッドブルの選択肢はホンダPU一択という事になります。
が、魑魅魍魎が跋扈するF1の世界、そんなシンプルな訳がありません。
シーズン当初、「シャシーはレッドブル並み」という触れ込みのマクラーレンがルノー陣営に加わったことで、仮にレッドブルに去られても、優勝争いしてくれると期待していた。
が、能力詐称も甚だしく、ここに来てルノー・ワークスにも及ばない事が明らかになった。
とは言え、2019年、2020年にルノー・ワークスが優勝争いを出来るかと言われるとかなり厳しい。
そこで、レットブルを何としても引き留めたい。
で、ホンダと組んだら勝てなくなるぞ!などと言ってみた。
ダメ押しで、本当にもう待てないから、来季もルノーと言ってくれ!
というのがルノーの本音では無いでしょうか。
レッドブルもそれが分かっていて、フランスGPを過ぎてもオファーが撤回されたりしないと確信して、じっくりと比較しようとしている、ような気がします。
残るはホンダですが、選んでくれれば何だって良いという感じなんですかね?
2020年まで供給したらトロロッソと一緒にポルシェに走るかも知れないのに。
レッドブル・ホンダ誕生の暁には2020年、ホンダがレッドブルに振り回されそうです。
【追記】
F1 Topic:パワーユニット決定を引き延ばすレッドブルにルノーが激昂、正式発表はオーストリアGPか
先の二人のコメントを載せただけとも言える記事と違い、執筆者である尾張氏の推測を含めたものとなっています。