日大フェニックスの行方 | masashik0305のブログ

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ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

日大アメフト事件における関東学生アメリカンフットボール連盟の処分は世間の気持ちに対して満額回答とも言えるものでした。

 

今後は日大の対応に焦点が移りますが、いくつか課題というか気掛かりな点があります。

 

(1)日大フェニックスの行方

(1)-1 今回の処分を受け入れなかった場合

内田・井上両氏は除名処分の見込み、森氏は資格剥奪となりますが、処分不服として異議申立てをした場合です。

 

処分は、2度の開学への回答書、内田・井上氏の会見等が全て虚偽との認定によるものですから、虚偽では無いと強弁するならば、当然処分に対して異議申立てという事になると思います。

 

とすると、内田・井上・森氏が直接関与しないにせよ従来の内田氏の顔色を伺う忖度指導陣のままな訳ですから、チームの改善策などは検討されないに等しく、処分の途中解除は有り得ないと考えるべきでしょう。

関学との定期戦が無くなっても良いと言うくらいですし、選手の事など考えない指導陣ですから、1年間公式戦に出られず、次の1年間2部でも構わないと言うでしょう。

 

2019年4月1日からは処分が明け、従来と大差ない指導体制で2部リーグを戦えることになります。

選手達は残ってくれるのでしょうか?

指導体制に改善が見られないが日大に対し、2部リーグの大学達が日大との対戦拒否という事にも為り兼ねません

 

(1)-2 今回の処分を受け入れた場合

内田・井上両氏は除名処分の見込み、森氏は資格剥奪となりますが、少なくとも内田氏は常務理事として日大に居座り続けるでしょう。

虚偽の答弁、会見を繰り返し、大学の信用を著しく傷付けたとして、懲戒解雇の要件としては十二分だと思いますが、今までの流れではそうはならないと思います。

 

井上氏や森氏も身分は日大職員と思いますが、今回の処分を理由に解雇や退職強要は出来ないと思います。(内田氏も辞めなくてはなりませんから。)

残る11人のコーチも同じです。(附属高校に出向は有り得るでしょうが)

 

監督やコーチ陣が一新されるとしても、誰を採用するかは人事担当の内田氏の専権事項です。

内田氏が人事担当として常務理事として居座る限り、監督・コーチの首は内田氏の気分次第という点は、何も変化が無い訳ですから、次の指導者も内田氏に逆らえない事には変わりありません。

 

これまで、

・監督-コーチ-選手

という指示系統だったものが、

・常務理事-監督・・・コーチ-選手

 常務理事-コーチ-選手

と、より複雑化された指示系統になるだけの事です。

こちらの方が指示系統によって指示と受取り方の乖離が起きるかも知れません。

 

それで、改善されたと言えるのでしょうか。

加盟校は対戦を許諾してくれるのでしょうか?

また、選手達は安心してプレーが出来るのでしょうか?

 

(1)-3 会見後のアメフト部のコメントについて

日大アメフト部は、昨日23時近くまで及んだ関東学生アメリカンフットボール連盟の会見を受けて、以下のようなコメントを発表しています。

 

---前略---
 弊部といたしましては、本日受領いたしました、関東学生アメリカンフットボール連盟のご裁定を重く受け止め、真摯(しんし)に対応させていただきたく存じます。今後、今回の事案の反省のもとに、早急に具体的な改善策を策定、実行し、二度とこのような事案が起こらないよう不退転の覚悟ですすめて参りたいと存じます。

 また、弊部当該選手の一日も早い復帰並びにチーム活動の再開をお許しいただけるように、部を一新して、誠心誠意努めてまいりますので、何卒(なにとぞ)よろしくお願い申し上げます。

 日大アメリカンフットボール部部長  加藤 直人

 

これを読むと、異議申立てを行うつもりは無く、即ち、これまでの大学の会見等は全て虚偽であったことを認め、旧体制下のコーチ陣を一掃し、新体制構築に向けて進んで行く、完全敗訴を認めたような印象です。

 

一般企業であれば、このような事件に関して、然るべき立場の人間が口頭・書面を問わず何かを発信する場合、その内容について広報や法務の了解を得てから発信するのが常識だと思います。

 

今回、その時間が有ったとは思えまず、特に、処分不服として異議申立てを想定している場合、ここに記載された事は加藤部長の私見であり、日大の公式見解では無いとされる可能性が高いように思います。

 

そうなった場合、大学の許可なく、コメントを発表したとして、部長が変わる可能性もあるのでは無いでしょうか?

そうすると、部長、監督、ヘッドコーチ不在の状態で誰もが納得する新体制を作り上げていく必要が出て来ます。

人事的には常務理事の了解を取る必要もありますし、指導方法について、常務理事からの横槍も入ります。

半年やそこらで到底出来るものでは無く、処分の途中解除は極めて困難なのでは無いでしょうか。

 

 

全ての原因は内田氏が常務理事に居座り続ける事に有ります。

日大フェニックスを愛するならば、日大フェニックスが炎の中から再び舞い上がるために、その一党を連れて学外に去るという英断を期待したいものです。

 

内田氏は年齢的に身を引けなくも無いと思いますが、コーチ陣が森・井上両氏含め13名が路頭に迷いかねないという所は問題なのですが。。。

 

最後に、昨日会見された三氏に対して、脅迫等の行為が為されない事を祈っております。