今日、準々決勝を迎えた夏の甲子園。
第4試合が終わって、これまでのホームランの大会記録である60本を更新する64本に達しています。
過去10年は下記のような数字でした。
2007年 24本(49試合)
2008年 49本(54試合)
2009年 35本(48試合)
2010年 26本(48試合)
2011年 27本(48試合)
2012年 56本(48試合)
2013年 37本(48試合)
2014年 36本(48試合)
2015年 32本(48試合)
2016年 37本(48試合)
今年の甲子園を見ていて感じる事は、ホームランを打っているのが必ずしも長打が期待されているクリーンアップだけでは無いという事です。
一般的に打力が落ちると思われている7番, 8番, 9番バッターから15本のホームランが生まれています。
また、「えっ!そんなスイングで届くの?」という快心の当たりでは無いものがスタンドに届く場面も多いように思います。
何故こんなにホームランが多いのか、色んなサイトで独自の分析を行っています。
1. 2001年から導入された最低重量を900g以上の新規格バット
従来より重いバットを扱うため筋力トレーニングや振り込みに励んだ
結果、打球が飛ぶようになった
2. プロのスカウトやマスコミが大きく注目するような投手の不在
それでも140キロを超える球を投げる投手は多く、当たれば飛ぶ状況
になっている。
下位打線のバッターも1.でホームランを打てる力が付いており、超高校級投手不在の今大会ではホームランが打てている、という仮説は成り立つかも知れません。
3. 2005年に建設された高さ40mのマンションの影響で「浜風」が弱まった
4. 2005年からバックネットのスタンド最上段に20メートルほどの長さで設置されていたフェンス広告が無くなった事で、金網越しにかなり強い風が入るようになり、打球を押すようになった
過去10年でホームランが多かったのは2年程度です。
「浜風」や「追い風」が理由であれば、多い年がもっと多くても不思議では無いように思います。
いずれも、今年だけが突出して多い理由としては決め手に欠けますね。
5. 飛ぶボール?
かつてプロ野球で使われていた「飛ぶボール」が在庫一掃で使用
されている
こんな説もあるようです。
説得力だけで言うと、この説が圧倒的大差で一位ですね。