99回を数える全国高等学校野球選手権大会が台風5号の影響で1日順延し、8月8日に開幕して本日で4日目を迎えました。
組み合わせが決まってから、大会4日目は、出場8校中6校が優勝経験校、更に第3試合で甲子園3大会連続ベスト4の秀岳館と横浜が激突するという事で注目されていました。
第1試合 中京大中京(愛知) 6 - 10 広陵(広島)(春のみ)
第2試合 横浜(神奈川) 4 - 6 秀岳館(熊本)
第3試合 興南(沖縄) 6 - 9 智弁和歌山(和歌山)
第4試合 大阪桐蔭(大阪) 8 - 1 米子松蔭(鳥取)
本来であれば、8月10日(木)平日でしたが、台風のおかげで、甲子園で見られた人もTV桟敷で観戦できた人も多かったのではないでしょうか?
個人的には、秀岳館の監督もやり方も好きでは無いので、横浜が情けない負け方をしたのは残念でしたが、別の意味での注目カードは第4試合の大阪桐蔭(大阪) vs 米子松蔭(鳥取)でした。
大阪桐蔭は大阪176校の代表で、府大会の準決勝では春の甲子園の決勝カードと同じく、履正社と戦っています。
一方、米子松蔭は鳥取25校の代表です。
176校の代表が25校の代表より絶対に強い、という事はありませんが、その差7倍。
衆議院選挙であれば、とっくに違憲状態の格差です。
全国の参加校は3,839校、それに対し、出場校は49校ですから、倍率は78.35倍になります。
横並びが何より好きな初等中等教育関係者がこの不公平を放置しているのは何故なんでしょう?
80回記念大会、90回記念大会は埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県については出場枠を2校とし、来年の100回記念大会は、更に福岡県からも2校出場となるようですが、上記の78.35倍の倍以上となる府県については、恒久的に出場枠を2校としても良いのでは無いかと思います。
そんな事をすると、毎大会、大阪勢同士の決勝戦になる、と一部で心配する向きもあるようですが、勝負の世界ですから、そうなったら、そうなったで仕方の無い事で、他の都道府県の高校がより力を付け、日本の野球のレベルが上がる方向に向かうように思います。
やや一方的な試合展開となった事もあり、そんな事を考えさせられる試合でした。