毎週金曜10時に放送されている「ハロー張りねずみ」が第4回の放送を終えて、危険水域に入って来ている。
初回10.3%とまずまずのスタートを切ったが、第二回7.6%と3ポイント近くダウン、第三回は6.6%と更に1ポイントダウン、第四回にいたっては4.6%と初回の半分以下、5%も切ってしまった。
思えば、このドラマ、どういう視聴者層を狙っているのか良く分からない。
原作は弘兼憲史の講談社『週刊ヤングマガジン』に1983年から1996年まで連載されていた「ハロー張りねずみ」である。
連載当初の内容はどちらかというと社会派っぽい感じのため、読者層は大学生が中心だったのでは無いかと思われる。
34年前に大学生という事は現在52歳~56歳前後という事になる。
勿論、社会人の読者も居たであろうから現在60歳過ぎという事になる。
一方、最も若いと思われる読者は連載最後期に高校生くらいだと思われる。21年前に高校生という事は、現在36歳~39歳。
とすると原作の読者のボリュームゾーンは40代後半。
40代後半に、五郎ちゃんが瑛太、ぐれさんが森田剛では感情移入のしようが無い。
連載当時、森田剛はV6として16歳でデビューしているのだ。
恐らく原作を知る世代の多くは、初回ちょっと見て、その後スルーしているのではないだろうか?
では、誰が見るのか?
瑛太や深田恭子目当てくらいしか思いつかない。
森田剛は一部のファンを除けば世間的にはオワコンであろう。
とすると、今後も良くて、5%前後をうろちょろ、悪ければ4%前後をうろちょろ、という結果になりそうだ。