ゴルフの松山英樹選手が世界選手権シリーズ(WGC)ブリヂストン招待で優勝しました。
3日目を終わって、2打差の4位についていた松山選手、最終日1イーグル、7バーディーのコースレコードタイの61、最終日だけで9アンダーと圧巻のラウンドで2位と5打差の16アンダーで今季3勝目を飾りました。
世界選手権シリーズはメジャー(全米オープン、マスターズ、全英オープン、全米プロ)に次ぐ格式の大会でテニスで言うと、マスターズ1000、といった大会です。
マスターズ1000の方が大会数が多いので、マスターズ1500(そんな格式の大会はありませんが)といった感じでしょうか。
来週はメジャーの今年最終戦、全米プロが開催されます。
得意なコースでは無いと言っているようですが、嫌が応でも期待せずにはいられません。
さて、松山と言えば同学年の石川遼が思い浮かびます。
高校生でプロの大会で優勝し、そのままプロになった石川遼と大学に進学し、大学で強くなったような印象を受ける松山英樹。
同じような関係なのが、甲子園で優勝し、大学に進学した斎藤佑樹、甲子園で準優勝し、そのままプロになった田中将大。
片や、大学進学が良い結果をもたらし、片や大学に行かなかった方が良かったと言われる始末。
それぞれの違いは何なのでしょう?
一言で言うと、練習環境ではないかと思います。
プロとして戦っていく準備が不十分なまま、プロになってしまった石川選手。
日本ツアーのレベルであれば、それでも勝てたのでしょうが、US PGAのレベルには通用せず、試行錯誤を繰り返すうちに、自分のゴルフを見失ってしまったように見えます。
石川選手のベースを把握している人が傍に居れば、また違ったようにも思います。
一方、ゴルフの強豪大学で主将を務めながら、大学OBでチーム松山を結成し、万全の体制でプロ入りした松山選手。
この二人の違いはここだと思います。
斎藤佑樹の場合は、大半が自分よりレベルの低い選手の集まりである東京6大学で、レベルアップどころかレベルダウンの4年間を過ごしてしまいました。
参考までに学年別の成績を見ると、以下のように、学年が上がるほど成績が悪化している事が分かります。
1年 8勝2敗
2年 10勝3敗
3年 7勝4敗
4年 6勝6敗
早稲田にはロクな指導者が居ないのか、斎藤佑樹が自分より下のレベルの人間の言う事に耳を貸さなかったのか。両方かも知れません。
そう言えば、早稲田OBの投手でプロ入り後に活躍する選手は殆どいませんね。
田中将大のプロ入り後の成績は、11勝、9勝、15勝、11勝、19勝、10勝、24勝とジグザグな右肩上がりの成績となっています。
これは、活躍した翌年、研究されて成績が落ち込むものの、翌年そこを改善しての成績アップ、を繰り返しと推測されます。
本人の努力もさる事ながら、周囲の指導者たちが優秀だったことが伺えます。
全米プロが開幕する8月10日。奇しくも田中将大投手の先発が予想されています。
松山選手と田中投手、それぞれどんなプレーを見せてくれるんでしょうか。