先日侍ジャパンの強化試合4連戦が終了した。
結果は3勝1敗。結果だけを見ると、そう悪くは無い。
が、課題が浮彫りになったのもまた事実だと思う。
1. 固いマウンドやWBC球に適応出来なかった投手陣
2. ボールを動かす投手に対応できなかった打線
1. はかなり深刻。
適応出来なかった投手を外し、他の投手を入れると、慣れるところから始める必要が有り、悩ましいところ。
尤も、今回選考された投手陣がWBC本番の投手陣なのかは疑問が残るところで、入替前提とすれば、何を目的とした強化試合だったのかという話になる。
(侍ジャパンが常設された理由は、純粋に商業目的なので、強化試合も強化より金儲けが目的であっても驚くには値しないが)
2. はどういうタイプが対応でき、どういうタイプが出来ないかは明確なので、後は正しく分析し、その結果を反映出来るかどうかに掛かっている。
指揮官が無能でなければ、心配は無いのだが、この点については、正直全く自信が無い。
ネットでも、点の取り方、継投などに苦戦の原因を求める人も多く、小久保無能論が渦巻いていた。
一方で、強化試合の段階で采配云々はおかしい、本当のファンなら黙って応援すべき、といった意見もあった。
今回の苦戦の原因の多くは上記2点で采配の問題は少なかったように思うが、第3戦の8回、9回の継投は首を傾げざるを得ない。
9回の大瀬良はクローザーとしてのテストだと思うが、8回の山崎が頂けない。
これでは前の試合で打たれたから、クローザー失格と言っているも同然である。
大瀬良は長いイニングも投げられるのだから、テストするのであれば8,9回の2イニングを任せる方が説得力があったと思う。
既に、小久保にはプレミア12で増井や松井を満塁の場面で登板させ、今季不調に陥らせた実績がある。
個人的には山崎も大瀬良も今季の活躍は厳しいのではないかと心配している。
言うまでも無く、今回のチームでその役割の経験値が最も低いのは監督自身である。
従って、監督の打順編成、攻撃時の作戦、継投策、全て強化対象となる。
何せ、ボールへの慣れなどと違い、監督は練習では鍛えようが無く、試合でしか強化出来ない以上、強化試合だから采配はどうでも良い、なんて事がある訳は無いのは考えるまでも無い。
どうも、日本では自称本当のファンは無批判で盲目的に応援するものと主張する事が多いように思うが、勘違いも甚だしい。
監督は、秋山でも原でも、今よりは何十倍かマシであろう。
稲葉や権藤がダメという訳ではないが、ヘッドコーチ 古田、投手コーチ 黒田、打撃コーチ 松井、というのはどうだろうか?