とうとう大河ドラマが始まってしまいました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります


さすがは日曜日、お客さんが大勢来てンなぁ。天気もいいし小春日和、そらぁ千客万来だろうさ。ま、今日だからって部分がデカいだろうけどね、予習としてね。
今日は日曜ながら、メールチェックをしなきゃなンないから会社に来たのね。大層な仕事でもねぇし、軽く確認だけしてすぐにカギ閉めて。その後に通り掛かったのが画像の建物、渋沢栄一記念館。深谷市出身の、俺が嫌いなワードを使えば"偉人"のテーマ館。ま、平たく言えば明治の日本経済を作った人ってコトだからエラいジジイなンだけど。
昨日もさ、おっ母さんに言われたンだよな、「いよいよ明日だねぇ、楽しみだねぇ」。

2021年、第60作目のNHK大河ドラマ『青天を衝け』、本日よりスタートと相成ったワケで。我が深谷市の自慢ネタ、渋沢栄一が主役だってコトであちこちでうるせぇうるせぇ。「おらが町の」っつーコトで、"注目されて嬉しい"だったり"便乗すべきビジネスチャンス"だったり、ドッチも俺の好きな空気じゃねぇぜ。
でもさ、俺にとっちゃ「いよいよ」じゃねぇ、「とうとう」なンだから。付け加えりゃぁ、「ヤッベぇ、もうかよ」なンだからさ。

駅前に銅像が建ってるのね、いつからなのかは知らねぇけど。でも今ある銅像、実は2代目なンだ(少なくとも)。実際はタッパ150もなかった小っちぇぇジジイ、出来上がった銅像は5等身のブッサイクなモンで。あんまリアルにしなくても的な意見があったンじゃね?多少でもカッコよくしても的な意見も。ま、アレをカッコよくってのはどだいムリな話、元が元なンだから。せめて、カッコ悪さが目立たないようにって意見もあったンだろうな、ソレが今の銅像。
そういう経緯を知りつつ、ドラマの主役なンだからってのも念頭に置きつつ。でもねぇ、ソレを差っぴいても、やっぱ吉沢亮さんはカッコええわなぁ。

しかしだよ、まずは登場させなきゃって事情も分かるンだけど。でもつよぽんの徳川慶喜、馬で野を駆けさせるって無茶な設定だなぁ。次期将軍の立場じゃあり得ねって。『麒麟』のモックンを当て込ンでるのね、初回に出なきゃいけないのね。しかしいい顔になったなぁ。もう10年以上前になっちまったけど、『ぷっすま』に呼ンでもらってた当時に会った頃とは雲泥の差だわ。空気をまとってる。
なにげにキャストも地味に豪華なンだよね、このドラマ。経済人だけにドラマになりにくいと思うけど、スタッフの力の入れようは伝わるンじゃね?この豪華なキャストに気合い入ったスタッフ、その中に、なンで俺が入ってねぇンだよ。

コレはこの間から道の駅に貼ってあるヤツ。まぁね、ずっとアピールしてるコトだからね、その気持ちは分かンでもないのよ。地元のスターを応援しようってコトだと思うのよ。
だけど、だ。その思い入れと俺のソレとを一緒にされちゃ困るンだ。俺の場合は思い入れじゃねぇ、むしろ一種の義務だと思ってるから。新劇役者でありながら渋沢栄一が作った会社(をルーツにする)の社長、その生家近くで今も生きる男、そンな俺が出ないで誰が出るって!別に渋沢側でなくてもいいンだ、岩崎側でもいい、とにかく関わりてぇンだよ!
通常モードじゃ動きずらい状況にあって、でも全く逆からの「もしかしたら」もあって。でもまるで動けてないっていう。このジレンマはハンパねぇよ。誰も手ェ貸してくンねぇし。
西郷が卒論テーマだった俺だ、3年前の『せごどん』も悔しかったなぁ。でも今回はその比じゃねぇンだよ、なんたってご先祖様の期待まで背負ってンだから。なんとか最後までに!どっかの1シーンでもいい、ココに出演出来ねぇと死ぬまで悔しさを引きずると思うンだ。放送って年内いっぱい?年をまたがねぇの?猶予がないワケじゃないけど時間があるワケでもねぇ、どうにか奔走してココで発表したいな。