石川さゆりさんが原点を思い出させてくれました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります


本日のTBSラジオ『伊集院光とラジオと』、ゲストは石川さゆりさんだそうで。
あれ?前にも来たコトなかったっけか?どうせ新曲か何かのプロモーションだろうけど、こう頻繁に来ていいモンなンスかね?それともアレか、同じ事務所の絡みで融通してもらってるってか?いや、いいけどね。

にしても、ナンですなぁ。ホントにこの人って変わンないよなぁ。いくつになるのかは敢えて調べないけど、マジでキレイなまんまですなぁ。っていうかさ、こういう番組の空気でこういう人たちに囲まれると、なンか凄げぇかわいいわね。小っちゃいから余計そう思えるンだろうね。
で、トーク内容に「あっ!」って思っちゃったのね。

『天城越え』の話が今日トークのメイン、かな?
歌は演じるモノじゃないですか」、そうきましたか。「27、8でこの歌…、経験からしたら歌えませんって」「エロいですからね!」「だったら演じればいいのかなって。だったらレコードジャケット、ココでも演じてみようってソコから私の歌の世界が広がりましたね」。
この時、私結婚してたンですけど。自分的には"やった~!"って感じで。歌の世界観を撮ってもらってお家に帰って、"ねぇ、見て見てっ!"って言ったら、"…キミ、何考えてンの?"って」。「歌い手としてのペースと家族としてのペースが合わないってコトはあるじゃないですか」。
カミさんに言っても分かってもらえないンだけど、深夜ラジオの時のオレはどうかしてンだ、と」。

色々共感するわぁ。まぁね、テメェのヨメはんにこンな空気を出されちゃうとね…、気持ちは理解しないでもない。でもソレが表現者だからさ、コレばっかはどうしょうもねぇよ。
ソコで思い出した。昔所属してた劇団の座長の座右の銘、机の前に飾ってた色紙。「一期は夢よ、ただ狂え」。人間関係としては色々あったジジイだけどさ、役者としてはこの言葉は正しいと思ってる。初心者編ではあった(と後に分かった)けど、マトモな芝居を初めて教わった男だし、感謝はしてンだよね。色々あったけど。

元々ね、俺は常識人でありたいと思ってたのよ。汗とホコリと怒声に溢れる肉体労働のバイトにあっても譲っちゃいけねぇと思ってた。その分、芝居の中に入ったら目一杯ガイキチになってやるぜ、ってなモンで。つまりだ、その状況に応じて、常識とガイキチを行ったり来たり出来る男でありたいと思ってたワケだよ。
そしたら、どうだい。今の俺はどうだい。スーツ姿に相応しい常識ばっかじゃん、一辺倒じゃん。俺が望ンでるのはそういうコト"だけ"じゃねぇじゃん、その後に狂うってコトじゃん。そうか、そうだったンだな、俺は狂いたいンだな。めちゃくちゃにガイキチになりたいンだ、身内に白い目で見られるようになりたいンだよ。で、その後にスーツに着替えたいンだな。
この美魔女もこの境界線で悩ンでたとはね。でも表現を突き詰めようと思ったらね、やっぱ結婚って難しいンだなぁ。俺も過去を思い出すし。直接間接の違いはあれど、別れる時はやっぱ芝居が原因だったモンなぁ。
でも、今はコッチだな。欲している俺がいるのだよ。

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