前回、ストレッチと股割りについての記事を書きました。


そして…なんかモヤモヤとしていたのです。

ストレッチさん、ごめんなさいm(_ _;)m的な…。


前回の記事を読むと、あたかも僕はストレッチ否定派な感じです。


でも、僕は毎日ストレッチしているのです。

それも、かなりの頻度で行っています。


ストレッチの一番のお手本は、イチロー選手。

大谷翔平も大好きだけど、僕はイチロー派。


まあ、それはそれとして。

ストレッチ、めちゃくちゃ大切だと思うのです。


・・・


ストレッチ、色々と種類があるのですが、大きく分けると二つ。


一つは、動かしながら行うストレッチ。

バリスティックストレッチと呼ばれています。


もう一つは、止まったまま行うストレッチ。

こちらは、スタティックストレッチと呼ばれています。


僕は、1日の中で大半は、バリスティックストレッチを行います。


その時の気の向くままに、ダラーっとしながらやったり、ゆらゆら揺れながらやったり、グッグッとクイックでやったり。


寝る前だけは、スタティックストレッチ、ダラーっと伸ばしたままキープします。


イチロー選手は、映像で観る限りでは、バリスティックストレッチをやられていますよね。


一挙手一投足が、イチイチかっこ良い…。


・・・


僕がストレッチをする上で一番参考にしているトレーナーが、JARTAの中野崇さんです。


その中野さんは


「身体操作の土台は柔軟性」


だとおっしゃっています。

そして同時に、


「柔軟性がある=パフォーマンスに繋がる…というわけではない」


とも仰っています。


この中野さんの発言は、一体何を意味するのか?

とても大切なことだと、僕は思っています。


・・・


僕は、総合格闘技に没頭していた時…たぶん2007年頃、開脚ストレッチで大怪我をしました。


一緒の時期にブラジリアン柔術を始めた、少林寺拳法有段者の友人が、目の前でベターッと開脚ストレッチをしていました。


胸が床にピッタリとついていて、ドヤ顔でこちらを見ているのです。


当時、空手家として少しだけ注目されていた僕は、少林寺拳法に負けてたまるか!とばかりに、大して得意でもない開脚ストレッチをガーッとやったのです。


ギリギリで頭が床につくものの、胸がつくまでではない。


まだまだ〜!!とやってたら…「ブチッ」と嫌な音が左の股から聞こえました。


あ~やってしまった…。そこからは練習もままならず、しばらくお休みすることに…。


そんなこんなで、開脚ストレッチには、苦手意識がありました。


・・・


僕は今、股割りトレーニングをしています。

ただの開脚ストレッチとは全く違う動きです。


少しだけ具体的に説明すると、開脚ストレッチは、内ももが伸びるのを意識しながらやるのが一般的だと思います。


股割りトレーニングでは、内ももを伸ばすことは全く意識しません。


意識するのは、外旋筋と外転筋…そして、股関節です。


爪先と膝は真上、天井に向けます。

身体を前に倒すときも、爪先は上を向いたまま。


身体を前に倒す時は、骨盤前傾キープ。

視線は、前方を向いたまま、脳水平キープ。


結果的に、内転筋は伸ばされます。

でも、伸ばそうとしない、ここが重要。


・・・


身体を上手く張れるようになってくると、背骨や股関節や肩甲骨まわりの可動域は、自然と広がっていくと思います。


ある箇所を重点的に伸ばそうとするストレッチは、その筋肉や腱に、過剰なストレスをかけることになります。


だから、ストレッチで筋肉や腱を伸ばす時は、体の声に耳を傾けながら、試行錯誤を続けながら、慎重に行う必要があると思います。


そして、体の柔軟性を高める上で最も大切なことは、頻度だそうです。


一回で一時間とかではなくて、一回1分とかを何セットもやるのが良いのだそうです。


目安としては、一日ざっくり12セット。

一種目1分、一セットで1-3種目ぐらい。


コツコツやると、間違いなく変わります。

僕はこの方法を、2年ぐらいやり続けました。


現在40歳ですが、過去最高の柔軟性を手に入れました。


イチローも、大谷翔平も、体がめちゃくちゃ柔らかいです。


イチローは、プロ入りした時は、全ての選手の中で、一番体が硬かったそうです。


高校時代、ほとんど練習をサボっていたイチロー選手は、プロ入り後は、誰よりも早く球場入りして、せっせとストレッチを繰り返していたそうです。


スポーツがまだ日本に浸透していなかった、戦国時代から江戸時代。


イチローや大谷翔平のような、トップオブトップアスリート達の祖先は、おそらく皆、サムライだったと思います。


おそらく皆、めちゃくちゃ体が柔らかかったと思います。


間違いなく皆、凄まじい身体能力の持ち主だったと思います。


戦場では、長距離を走らなきゃいけない…。

そして、ヘトヘトな中で、斬り合うのです。

しかも、重たい装備を身に着けたままで…。


命のやり取りの末に磨かれてきたのが、武術です。


体力=容量×省エネ×回復力


身長や体重は、現代の方が遥かに良いと思います。


でも、省エネで動くことと回復力に関しては、古代のほうが圧倒的に上でしょう。


1日で50キロ以上走るのが当たり前だった飛脚の話からしても、当時の平均的な身体能力は、今の時代の常識からしたら、考えられないようなものだったと思います。


武術を学ぶ者として、そのことは肝に銘じたいと思います。


あれ?何の話だっけ?

あ!ストレッチの話だ!(笑)

ストレッチ…した方が良いと僕は思います😊



最後までお読みいただき、ありがとうございます。