2022年の春から、無想会空手を始めました。

そして、夏に手首を痛めました。


おそらく、腱鞘炎のような感じ。

ものすごくストレスでした。


過去に自分が学んできたセルフケア法を色々と試してみましたが、なかなか改善しません。


整形外科や接骨院、整体も試してみましたが、大きな効果は無し。(この時の経験により、自宅周辺の治療院・医療機関の情報がかなり網羅できました)


手当たり次第に本を読んだり、ネットで探したりしていたら、『関節トレーニング』を見つけました。


理学療法士でもある笹川大瑛さんが考案された、セルフケア方法です。


なんかピンときて、やり続けてみました。


すると、3ヶ月以上続いた嫌な痛みが、やり始めた直後から改善し始め、なんと3日で完治したのです。


この時の経験は、僕に大きなヒントを与えてくれました。


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ストレッチの起源は、1970年代に柔軟性を高めるための運動として、アメリカのボブ・アンダーソンにより開発されました。


身体をリラックスさせたり疲れをとったり、体調を整える等の目的で考案されました。


スポーツにはお馴染みの、当たり前中の当たり前の概念。


ストレッチはかなり奥が深く、学ぶ価値あるものだと思います。


ですが!かなりの注意点が必要だと僕は思っています。


今から約15年前、僕は開脚ストレッチをやっていて、大怪我をしました。


左内転筋が断裂してしまったのです。


幸いに、そこまで深い痛手ではなく、2週間ほどで完治しました。


開脚ストレッチによる、内転筋の怪我は、多発しているようです。


僕も、自分自身だけでなく、そのような人を実際に目の前で見たこともありますし、本で読んだこともあります。


ストレッチに関しては、武術界においては、賛否両論です。もしかしたら、否定派の方が多いかもしれません。


ですが、空手(首里手)の創始者とも言われる、松村宗昆は、後ろから羽交い締めにされた状態で、蹴りで相手を倒す技術も持っていたという伝説があります。


あの頃(1800年代)は、ストレッチの概念はありませんでしたが、羽交い締めの相手を倒せる蹴りということは、開脚ストレッチ180度を出来た可能性が限りなく近いことを示唆しています。


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僕は現在、『股割りトレーニング』を行っています。


『関節トレーニング』に取り組み始めた時に出会ったメソッドです。


『股割りトレーニング』は、えにし治療院院長・マタワリジャパン代表の、中村考宏さんが考案されました。


中村さんは、「開脚ストレッチと股割りは、全く別物」とおっしゃっています。


身体を張ることを重要視する無想会の思想とも、合致する2つのメソッドです。


そして最近、息子の指導により、クラシックバレエも始めました。


そこでも色々な発見があるのですが、『ストレッチ』の概念は、リラクゼーションにはなるとしても、スポーツ・武術においてのパフォーマンスアップには、繋がりにくい。


というのが、現時点での僕の結論です。


背骨・肩甲骨・股関節の柔軟性・可動域は、身体能力向上には、絶対的に必要だと思います。


ですが、ある筋肉を『伸ばす』意識で行う『ストレッチ』は、怪我&身体能力低下のリスクも含むと思います。


開脚ストレッチと股割りは、パッと見は同じことをしているように見えます。


こっちは開脚ストレッチ

こっちは股割り

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カラダという言葉の漢字は、たくさんあります。


体、身体、躰、躯、軀、體。


この中でも、最近の僕のお気に入りの文字は『體』。


考えた方は、きっと、骨が豊かだったんだと思います。


繊細かつ奥深い、體の神秘を、探り求める旅路は、楽しい。


今日も、體が与えてくれる新しい宝物が見つかるかも!と思うとワクワクします。


((o(´∀`)o))ワクワク



最後までお読みいただき、ありがとうございます。