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日々是一進一退

20年以上接客業に携わってきました。
その前は公務員をちらりと。
接客メインで書こうとしておりましたが、すっかり四方山話になっております。

「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんなことでもしなさい。」


19世紀のファッションを過去のものとし、20世紀のファッションの礎を築いたと言ってもいい、ココ・シャネルの言葉です。


才能とそれを認めさせるだけの意志の強さは、持って生まれたものかもしれませんが、意思を強く持たなければならなかった境遇に甘んじずに抗った生き様が世界中の女性から支持されるのだと思います。


非常にエネルギッシュな人で、亡くなるその日まで仕事を続け、「明日も仕事をするわ」という言葉が友人が聞いた最後の言葉。


私はさすがにお洋服には手が出ませんが、化粧品は大好きでシンプルでシック、エレガントで華やかなのに常に革新的という多面性が「CHANEL」のスタイルとしてまとめ上げられているのが素晴らしくて好きなのです。


なかでも、口紅と香水は真髄と言ってもいいくらい。

(今季のメイクアップのテーマは「LION」、獅子座のCHANELのイメージです)


CHANELのチェーンバッグは女性の両手を自由にしましたが、口紅と手紙を忍ばせるポケットがあるあたり、まさにフランス女には勝てない、です。

フェミにティと自由のどちらかを切り捨てる必要なんてない、と。


シャネルは生涯独身で華やかな恋愛を繰り広げますが、「私がただ1人愛した男」とされるのがアーサー・カペル。彼も家族には恵まれず、1代で財を築いたところなど共感できる部分が多かったようで、シャネルなビジネスを教えた人でもあります。


そんな彼がシャネルに贈った1冊のノートの序文。

(ドキュメンタリーの写真なので見にくいかも)



シャネルにとって、自分を庇護したり賞賛したりするのではない、唯一の「理解者」だったのだろうと思います。


そんな彼もシャネルではない、上流階級の女性との結婚を選び、その翌年車の事故でなくなります。


シャネルはそれまで以上に仕事に没頭します。


有名な写真。


もう少し若い頃の顔とかなり違うので、ファッションはもちろん、メイクアップも「ココ・シャネル」として自身のスタイルが完成されたものだと思います。


第二次世界大戦中はドイツの外交官兼諜報員と交際し、ナチス政権に協力的だったとして評価が議論された事もあるようです。


戦後デザイナーとしての活動を再開し、一時期低迷していた評価もアメリカでの根強い人気に支えられ、また新たなデザインを展開していきます。


あの「シャネルジャケット」が71歳の時のものだと知って驚きました。


そんなシャネルの最後まで衰えなかったみずみずしい感性と、人生を切り開く希望を感じさせるようなフレグランスで私が大好きなのがこちらの「クリスタル」。



20世紀グリーノートの傑作です。

これからの新緑の時期にぴったりの、まさに名前の通り透明な光を感じさせる香水。



こちらはLes Exclusifs de CHANELとして展開されている、ハイエンドなシリーズ。

以前は限られた店舗でしか購入出来ませんでしたが、

今は取り扱いが増えています。


が、高いガーン


私が昔買った時より2万円は高くなってます。

逆に少ないサイズが出たので、そちらを買い直しましたが。


クリスタルと違って使われる材料も非常に高価なもの、かつ、すべての香りがシャネルにまつわるもの。

ベージュはシャネルとアーサー・カペルが好きだった白い花の香りをメインに調香されています。


「スタイル」が「物語」として受け継がれていく、真に傑出したデザイナーです。