久米田康治の原作のアニメが前期やっていたので観ていました。
珍しいパターンなのですが、12話のワンクールで完結、人気があったのか最終話がすぐに再放送、今期続けて全話再放送しています。
久米田康治好きなんですよー、と昔書いた事もあるような気がするんですが、久米田康治を昔から知る人に言うと若干引かれます

私は「かってに改蔵」からの読者なんですが、10巻あたりまではなかなかの「下ネタ」が多くて。
だんだん時事ネタとか業界ネタとかが増えて来て、その取り上げ方と弄り方のセンスの良さとネガティブな感じが好きなんですよね。
絵柄は非常にスタイリッシュ。
コマ割りも独特でグラフィックデザインに近くて、クリエイター系のファンも多いです。
本人のキャラクターはなかなかに繊細なんですけど、どんな風にネタを考えるのか?という質問に「嫌なことから連想してネタを作っていく、嫌なことはいくらでもあるから」と語っているそうで。
「かってに改蔵」のコミックスでは巻末の4ページくらいを使って「紙ブログ」というコーナーがあり、なかなか病んだ「ブログ」を書いてましたねぇ。
本人は相当自虐的なのに、「さよなら絶望先生」はアニメ化され、「じょしらく」もアニメ化(久米田康治は原作のみ、本人いわく「ふきだし係」)、そしてこの「かくしごと」もアニメ化且つ、アニメの最終話とコミックスの最終巻の発売を合わせるというユニークなパターン。
で、この「かくしごと」。
12話とコンパクトなので、観ていただきたくストーリー説明をしにくいのですが、主人公は過去漫画家である事を理由に結婚を反対され、それでも結婚をして娘に恵まれるも妻を海難事故で失って一人で娘を育てるシングルファーザー。
が、ゆえに娘には最大限幸せを与えたい!と頑張るお父さん。
そのため、自分が「下ネタを書くような『漫画家』だと娘に知られてはならない」と「かくしごと」をするのが「書く仕事」。
業界ネタもやりつつ、娘との家族のあり方を手探りで作り上げていく物語です。(毎週伏線が貼られていて、また別の「かくしごと」が交錯しあって最後は泣かされます)
毎週笑わされつつ、心に響く事が多いのですが娘の誕生日会のお話では妻の書いた娘との3人で食卓を囲む絵を思い出しながら、「祝える時にたくさんお祝いすればいいんだよ」と娘に話します。
出来なくなる日がいつか来るかもしれないから、と。
久米田康治ならではの物語。
お時間あればぜひ観てください。
オープニングもエンディングも良いのですよー。
エンディングは大滝詠一の「君は天然色」が使われてます。
コンパクトにストーリーをまとめたPVよろしければ。
ずーっと仕事の後もお休みも引き篭もっている為、
アメドラをそれはもう大量に観てるんですが、宗教的なものなのか、家族という概念の差なのか、「かくしごと」なんて絶対にあり得ない!というのがベースにあるようで、それはそれで生きづらいんではないかなと思ったり。
「優しい嘘」って私はあると思っています。
