東日本大震災後、自由大学では震災後の生き方や価値観について考えることも含めた復興支援のHEARTQUAKEプロジェクトを開始。
その一環として、被災した若林区の民家を借りて自由大学若林キャンパスをオープンしている。
このサマーキャンプは、若林キャンパスでキャンプをしながら感じて、話し合って、考えてみようということで行われた講義である。
今回は縁あってキャンプの企画から参加させてもらった。感謝。
自由大学の学長さんに、僕が定期的に被災地に行っていることを話していたし、
なんかあれば混ぜて欲しいとお願いしていたこと。
それと僕の両親が宮城県出身という縁があることなどの理由で、お声をかけてもらったのだろう。
自由大学運営スタッフのみなさん、ありがとうございました。
もともとこの連休の中日に大事なイベントを東京で開催することになっていて、
どーしてもその日ははずせなかったけれども・・・
できるだけ多くの人を巻き込みたい。
被災地を訪れてもらいたい。
行動する人を増やしたい。
と、震災以降思っていた。
このキャンプはそんな思いと一致したので、中日だけ東京に戻る形で参加することにした。
短い告知期間だったにもかかわらず、このキャンプには20人を超える人が参加してくれた。
仙台および宮城県出身者から宮城県初上陸の人まで、
職業や年代を超えていろいろなバックグラウンドを持つ人が集まった。
3連休を被災地でキャンプして過ごすなんて、なかなか変わった人たちである笑
何が参加者を惹きつけたんだろう。
そんなメンバーが集まったキャンプ。
地元の人と一緒に散歩した遺跡のような荒浜地区。
被災された人から聞いた3月11日。
海岸から数キロ離れた道に残る潮の匂い。
農園で片付けた散らばったごみ。
大量発生してわずらわしかったハエ。
見て、聞いて、感じたことをみんなで共有した。
それぞれが何らかの形で感情を揺さぶられて、
その気持ちを忘れずに、
さらに発信してもらい、
つながっていければ、
企画側としては嬉しい限りである。
荒浜の様子

さて、若林区荒浜はもっとも被害が大きかったエリアの一つ。
昔は祖母が泉区(隣の隣かな?)に住んでいたので毎年仙台には行っていたが、
若林区を訪れるのは多分初めてだった。
海岸での祈り

震災後これまで石巻、亘理、気仙沼、南三陸を訪れていたので
被災地の光景にはある程度慣れたつもりではいたけれども、
受けた衝撃は初めて被災地に行ったときと変わらない。
怖かった。
特に海岸沿いの防風林。
隣にある名取市の防風林をなぎ倒して迫る津波の映像を思い出して、
背筋が凍るようだった。
防風林

残った鳥居

思い出したのはこれ

そしてまだまだ車があちこちでひっくり返ったりしており、
思ったより瓦礫が残っていると思った。
これはあくまで個人の感想なので、もしかしたらかなり進んでいる方なのかもしれないが、
仙台市内だからもっと進んでいるかと想像していた。
いや、進んでいるとは思うけど、もっともっと片付いているのかと思ってた。
市内でもこれくらいなのか。

片付けが進むのはいいことだ。
一方、片付けが進むにつれて、震災前にそこに何があったのかわからなくなる。
キャンプ2日目の雑誌「仙台学」編集長である千葉さんの講義の中で、
目に見えるものがなくなると、
そこにどんなものがあったのか、
どんな暮らしがあったのか、
どのような会話があったのかが
忘れ去られてしまう。
だから、伝え残していくことが大事だという話があった。
震災についても同じことが言えると思う。
外の人間から見ると、仙台駅周辺では目に見える被災の跡はあまり見当たらない。
4月に仙台に行ったときは、寒くて、人はおらず、店は閉まり、道路は陥没していた。
その時感じた恐怖はもう感じられない。
先月に同居人たちを亘理町に連れて行ったときにも、沿岸から距離がある場所では、
「あ、意外と思ったよりもこの辺は大丈夫なんだ。」という反応だった。
目に見える被害が少なくなるにつれて、震災のことを感じられなくなる。
忘れられてしまう。
僕は、この震災のことが忘れられないようにすることがとても大事だ思っている。
最初に被災地に行った理由の1つも、まず自分が「忘れない」ためだ。
だから、できるだけ多くの人が現地に足を運んで欲しい。
一度見たら忘れないよ。
いつも言ってるけど、理由なんて何でもいい。
人それぞれに理由がある。
それでいいでしょ。
この自由大学 若林キャンパスが、
行きたいとは思っているものの、なかなか現地を訪れることができなかった人たちの
背中を押してあげられるような場所になればいいな。
行動する人を増やすような場所に。
そして、現地の人が笑顔になれる場に。
そのためには、今回のサマーキャンプに集まった人たちが
今後も有機的につながり続け、周りを巻き込んでいけるような動きをしていきたい。
4月末にふらっとーほくの企画で亘理町で活動したのだが、
参加者の間に自然と絆が生まれ、それ以降いい感じでつながっている。
Twitterやfacebookを使用して、そして時には集まって意見や思いを共有している。
若林キャンパスにおいても、
そんないい感じのつながりが生まれて、
楽しいことが始まるかと考えると楽しみでしょうがない。

サマーキャンプのムービー