おひさしぶりです。

また、開いてくださった方、どうもありがとうございます。

新しくいらっしゃった方、いらっしゃいませ。

 

今回は、このタイトルにしてみました。

途中に、3本の書きかけがあるのですが、東京から離れ過ぎなので DownToTokyoどころか、Vagabond(放浪者)になっちゃうかなと 笑笑

 

友だちの裕太くんが是非、柴又を案内したい!と言ってくれていたので、40年ぶりくらいに柴又に行った話をしましょう。

 

そもそも柴又 どうやって電車で行くか知っていますか?

ハイ 検索してくださいね

 

僕の一番古い記憶は亀有(『こち亀』のです)のアパート暮らし(4,5歳頃)だったこともあり、両親は家から近くでもあった柴又に連れて行ってくれたのでしょう。柴又といえば、草団子ですよね。僕もそうでした。いや、少ししかない記憶「草団子 すごい美味しい」

 

訪問して気づいたのですが、「草団子」は当時もいまも、箱の半分に草団子が餡とは別に整然とならび、半分に餡こだけが詰まっていた。そうそう。

 

でも、裕太くんが、1個から千切って売ってくれる店があるからと連れてこられました。うんうん、そうだよね~。たくさん草団子屋さんあるんだから、まったく同じでも見せ方次第、売り方次第で違いがでるよね。食べてみないとわからない味の違い、値段の競争だけじゃない・・・などと考えて、1個だけ買ってその場で、パクリ。(一個売りは、試食すらいらないという発見) 美味しい。当然箱買いです。甘い 甘いもののに 弱すぎる 脇の甘い僕。

 

(奥さんを四国からもらい「べったら漬け」が東京名物だと若かりし頃に知った)

写真でもわかるように、柴又帝釈天の表参道にならぶお店やさんの佇まい気づきました? 日本が誇る一大観光地 浅草寺の仲見世とは大違いです。空襲で焼け野原になった台東区は、本当に外観からして100%木造建築というものが少ないです。それでも仲見世は、明治に銀座通りよろしく煉瓦造りにしたことから「赤い商店街」であるだけで、味わいがあるのですが。

 

まぁこんなに、木造建築で、取扱の品々も古風な感を多く残しているのは、ここ柴又帝釈天参道と、成田の成田山新勝寺参道くらいではないでしょうか。そうそう、成田空港を使っても、成田山に行ったことがある人もすごく少ないかもしれませんね。

(これが成田空港に近い成田山新勝寺参道です。

冬の夕方で誰もいないけど、初詣は、関東で明治神宮に次ぎ参拝客がくる。浅草寺は3位)

 

成田山は平将門、成田屋を名乗った初代市川團十郎以後の江戸歌舞伎と縁が深いため江戸時代から江戸庶民が大挙して成田山詣でに行ったそうです。私の家族は飛行機乗りだった祖父が、弾除けとして成田山の身代わり札を深く信仰していたので、毎年詣でています。

 

はなしはもどり、柴又に来て思い出した東京みやげは、たんきり飴(さらし飴)。とはいえ、もう店先で、長く延した飴を包丁で切る実演販売はしていなかった。そういや、東京駅の大丸で以前、スペイン・バルセロナ発祥スタイルとしたpapa bubbleパパブブレという飴を切って販売する店が人気がでたな東京中野発だけど・・・あの飴を切るリズム感はほんとに美しいものでした。

 

いやいや、フーテンの寅さんが、ほんとに出てきそうなこの参道は、いつまでも残ってほしいものです。

そういえば、外国人の方から指摘されて思うのですが、明治維新で牛を食べるはじめる以前、食べていた庶民の日本料理を食べる機会はめっぽう少ないと思います。そもそも、そんな店が少ない。

「蹴っ飛ばし(馬)」「山くじら(イノシシ)」「どじょう」なんて食べ物、台東区墨田区あたりには有名店がちらほら残っていますが、ここ柴又にも「どじょう」ありましたね。

 

下町といえば江戸時代初頭は、神田・日本橋周辺を指したようですが、寅さんで代表される下町自体の風景としての風情を感じられる場所は少し離れたところで見られるようです。スカイツリーから、あと少しなんですけどね(^^)

 

と、帝釈天の参道の先、山門に到着して。。。

 

帝釈天には、素晴らしい木造彫刻を施した本殿があります。

制作が関東大震災後ということで、重要度の認知は高いとは言えないようですが、権威の認定という他人目線基準ではなく、素晴らしい技を持った木彫り職人達の真骨頂を見ることができる逸品だと思います。

 

最後に、1つ。

この隣にある大客殿という建物のガラスが、とてもめずらしいものです。

現在のガラス窓の制作技法と異なり、吹きガラスの技法で、円筒形にガラスを器状に整形してから、筒を切って平らに伸ばして作る製法で作ったガラスで、地震の多い関東では割れてしまって多くを見かけることができない貴重なものだと思います。

ガラスに一方向に縞々の歪みがあるこのガラスからみる風景は、ほんとに風情があります。私の記憶では、浅草寺の伝法院くらいしか記憶にはありません。ガラスのありなしが写真でわかるでしょうか?

まぁ 素敵な回廊のある帝釈天の庭園を実際に楽しんでみるのはいかがでしょう