こんにちは吉田 昌生です。


前回は、「感じる」から、
「ヨガの哲学」についてまとめました。


今日は、『自己受容』という
心理学の考え方を紹介します。



「自分自身との関係性」には、
大きくわけて3種類あります。




1 自己否定  2自己肯定  3自己受容



です。


・・・・・・・・・・・・・・・



それぞれ解説すると、、、



1 「自己否定」とは、自分自身や、
自分が感じていることを否定すること。



2 「自己肯定」とは、自分自身や、
自分が感じていることを肯定すること。



3 「自己受容」とは、 自分自身や、
自分が感じていることをありのまま受け入れることです。



・・・・・・・・・・・・・・・



「自己受容」とは、
否定も肯定もしません。

感じていることを、「良い」「悪い」と判断せずに、
感じた事を、あるがままの自分を認めていきます。



この「自己受容」という考え方は、
とくに、自分を肯定することが難しいとき、
内側にネガティブな感覚や感情が湧いてきたときに、
とても役に立ちます。



やり方はとってもシンプル。
以下のように、自分と対話していきます。



・・・・・・・・・・・・・・・



『今、何を感じている?』








『 気づいたよ。 自分は今、◎◎(感情や、感覚など)を感じているね。』







『それでいいんだよ。』




・・・・・・・・・・・・・・・


この3つのステップだけです。


ここで大切なことのが、
感じていることをジャッジしないこと。




「こんなネガティブな感情は感じるべきではない」



 とか、



「先生として、こんな感情(欲求)は持つべきではない」




といったような、
レッテルや先入観はなるべく捨てて、
今の自分が感じていることを、ありのままを認めること。



もし、不安を感じていたら、



「不安でいいんだよ」




もし、緊張を感じていたら、



「緊張していていいんだよ」




もしも、悲しみを感じていたら、



「悲しくて当然だよ。それでいいんだよ」



といったように、自分が感じている事をありのまま認めます。



・・・・・・・・・・・・・・・


「ヨガと自己受容の関係性について」


ヨガのポーズ中も
これと同じ感覚です。






「身体のこわばり、緊張」




「プルプルと、乳酸がたまる感覚」




「手術や、古傷による痛み」




「ネガティブな感情」




などの感覚に気づいたときも、
この3つのプロセスで受容しています。



このような関係性を意識することで、
ヨガの実践でも、「自己受容」の感覚を深める事ができる
と私は思ってます。





・・・・・・・・・・・・・・・




1 自分の内側に目を向ける。
『今、何を感じている?』



2 内側で感じていることに気づく
『 気づいたよ。 自分は今、コワバリを感じているね。 』



3 それを受容する、支持する
『それでいいんだよ。』




・・・・・・・・・・・・・・・


まず、自分の内側で起こっていることに気づくこと。
次に、その感覚を許し、認め、受け入れてあげること。



たったこれだけですが、
不思議と、ココロとカラダが、
落ち着いてくると思います。



なぜなら、色んな想いや感覚は、何かを伝えたくて、
意識の奥から湧いてきているからです。


感情も、強ばりも味わいきると自然と消えていく、
理解されたと、感じると成仏していきます。




反対に、
抑圧してばかりだと、
感情は潜在意識に蓄積され、
緊張は、身体に溜まっていく一方です。


いずれバランスを崩します。




だから、時々、先入観を捨てて、
親身になって、自分の内側を感じてあげましょう



身体からの言い分に耳を澄まし、
余計なアドバイスをせずに、
ありのまま聞いてあげましょう。



感情も、筋肉のこわばりも、
きっと何かを分かってもらいたくって、
脳にその刺激を伝えてきています。



自分が感じている素直な気持ちや、
細胞から湧き上ってくる刺激の一つ一つに、


「いいよ」


って伝えてあげましょう。

それだけでも、ココロとカラダは緩んでいきます。
胸の中に、安心したスペースが広がっていくのを感じると思います。



・・・・・・・・・・・・・・・



これは、人間関係にも当てはまります。



たとえば、あなたが誰かに
悩みを相談するときを想像してください。



相手が、自分のことのように、
親身になって聞いてくれたなら、
それだけでも、スッキリしてきますよね。



他人に理解された、
受け入れてくれた感じたときにも、
モヤモヤした気持ちも消化されていきます。



でも反対に、
自分の気持ちは否定されて、
解決策やアドバイスばかり言われならば、
モヤモヤした気持ちは消化されることはありません。



もしかしたら、


「今の自分ではダメなのかな」


って不安になったり、



「相談しなきゃよかったな」



って抵抗や、嫌悪感を感じるかもしれません。





カラダも同じ。

頭で自分の理想を押し付けると、
痛めたり、伸ばしすぎる原因になります。



筋肉は、急に引き伸ばそうとすると、
反射的に、守ろうとして、抵抗し、
よけいにカタくなる性質があります。


これを、「伸張反射」と言います。



だから、ヨガで大切な事は、感じる事。
「伸張反射」が起きないように、
じっくりと伸ばしてあげることが大切です。





そういう意味では、
ポーズのカタチよりも、


「その一つ一つの感覚とどう向き合うか」


「感じたものをありのまま受容する」


というのがポイントになってきます。

以上、「自己受容とヨガ」についてお伝えしました。



・・・・・・・・・・・・・・・


最後に、
日常生活で
「ネガティブな感情」に気づいた時の
対処法をシェアします。



私はこれを習慣化したことで、
感情に巻き込まれ続けることが激減し、
そのお陰で、妻との間で喧嘩も減りました。
とても効果を感じているワークです。



このワークをやる上で、大切なことは、
気づいて、 言葉(ラベリング)にして対象化すること。



感情に対する言葉のボキャブラリーがあるほど、
自分の内側で起こっていることを理解しやすくなります。



ということで、
「ネガティブな感情」の単語を書き出してみました。
日常生活で、よく味わう不快な感情をチェックして下さい。



以下の感情の中で、どれをよく感じていますか?
○をつけてください。


ーーーーーーーーーーーーーーー

焦り

怒り

イライラ

恐れ

落ち込み

がっかり

悲しさ

緊張

屈辱感

悔しさ

苦しさ

嫌悪感

後悔

興奮

孤独感

混乱

罪悪感

寂しさ

自己嫌悪感

自責感

嫉妬

心配

絶望感

喪失感

辛さ

憎しみ

恥ずかしさ

不安

不満

みじめ

無価値観

虚しさ

無力感

落胆

うつ


ーーーーーーーーーーーー
以上です。


チェックした中から、
減らしたい感情を3つ選んでみて下さい。



そして、
次、その感情が湧いてきたときは、
以下のワークを試してみて下さい。



・・・・・・・・・・・・・・・


『今、何を感じている?』




『自分は今、◎◎を感じているね。』



『気づいたよ。それでいいんだよ。』


・・・・・・・・・・・・・・・


といったように
それを言葉(ラベリング)にして、
自分自身に対して伝えてあげて下さい。



これだけで、その感情に振り回されにくくなりますし、
等身大の自分を認めながらも、向上していくことができると思います。
ぜひ日常生活の中に取り入れて見て下さい。



今回は以上です。



最後にヨガの経典から。


---------------------------


“自分の事は、
自分で励まし、
自分であげていくべきだ。

自分自身だけが、
自分の本当の友となる。

自分を蔑んだり、
見下したりしてはいけない。

自分自身だけが、
自分自身の敵にもなる。“

『バガヴァッドギーター』6章‐5


---------------------------


自分自身とは死ぬまで一緒。

だからこそ、自分自身とは
無二の親友でありたいですよね(^^)




追伸 1

自己受容についての動画をこちらでまとめております。
「あるがままの自分を愛する~自己受容~」




追伸 2
もっと「自己受容」に関して学ばれたい方は、こちらをどうぞ。
「自己受容」のまとめページ




ありがとうございました (^0^)

OM!!



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神奈川県(湯河原~真鶴)で活動中のヨガ・瞑想講師 
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