2024.10.8一日一季語 寒露(かんろ) 【秋―時候―晩秋】
目に見えぬ塵を掃きたる寒露かな 手塚美佐
句集「昔の香」
昭和9年(1934) 神奈川県生れ。茨城県在住。
石川桂郎編集の「風土」創刊にかかわる。のち、桂郎と結婚。桂郎没後永井龍男に師事。岸田稚魚「琅玕」創刊同人。平成元年主宰を継承。平成25年2月をもって終刊。茨城文学賞受賞。
部屋の掃除をしようと開け放ち、昔風に藺草箒(いぐさぼうき)で畳の上を掃く。これという塵(ちり)があるわけではない。いわば気分を掃く。
*俳句鑑賞1200句より、抜粋、引用
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【傍題季語】
【季語の説明】
二十四節気の「寒露(かんろ)」。寒露と次の節気の「霜降(そうこう)」は晩秋。
もともと寒露とは「晩秋から初冬のころに降りる冷たい露」の意。二十四節気の寒露は、そんな冷たい露が降りる頃という意味。特に朝晩は冷え込みが増して、一日一日と、深まる秋が感じられる時季。
【例句】
膝の痛み訴へて来し寒露かな 村越化石
石仏に雨あと著き寒露かな 高倉和子
病む父に肌着届ける寒露かな 足立みどり
トーストにバター染みこむ寒露かな 海村禮子
鶏鳴のひびきわたれる寒露かな 南うみを
【俳句鑑賞 1200句を楽しむ】
『俳句鑑賞 1200句を楽しむ』は俳句鑑賞のアンソロジーで、2019年5月刊行の『俳句必携 1000句を楽しむ』の続巻です。編著者は俳人・俳文学者の宮坂静生(みやさか しずお)さん。1937年(昭和12年)生まれ、長野県松本市在住。2023年5月に創刊45周年を迎えた月刊俳句誌「岳(たけ)」主宰です。
【今日は何の日】
寒露
二十四節気のひとつ。冷たい露が野草につく頃とされるので「寒露」。秋が深まり紅葉が鮮やかになり、農家では収穫の時期を迎える。
地熱発電の日
はらこめしの日
永遠の日
焼おにぎりの日
名玄のセルフうどんの日
問屋の日
トレハロースの日
ようかんの日
そばの日
東ハトの日
角ハイボールの日
FXの日
コンビニATMの日
陶板名画の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)