2024.7.13一日一季語 五月富士(さつきふじ) 【夏―地理―仲夏】

 

見て育つ文化遺産の五月富士    小島禾汀

 

日本人の自然観や日本文化に大きな影響を与えてきた富士山は、ユネスコ世界遺産委員会によって「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」として2013年に世界文化遺産に登録されました。富士講に代表される信仰と、浮世絵を始めとする様々な芸術を育んだ富士山は、人と自然の共生を象徴する未来に受け継ぐべき世界の宝です。*山梨県立富士山世界遺産センター

富士山世界文化遺産の構成資産は、山梨、静岡両県合わせて25件。

富士山そのものだけでなく、富士山の周辺にある神社、溶岩樹型、湖沼など。

後世に残したい遺産です。

*2024.7.11   家にあったカレンダー

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【傍題季語】

皐月富士(さつきふじ) 雪解富士(ゆきげふじ) 夏富士(なつふじ) 赤富士(あかふじ)

 

 

【季語の説明】

旧暦五月のころの富士山。

旧暦の5月は和暦の年の初めから5番目の月となり、夏至を含む月。大体現代の暦の6月のはじめから7月のはじめくらいまで。2024年は7月5日が旧暦の5月30日でした。雪の冠も消え、下界は初夏、緑も濃く、富士山の存在感が増す。

赤富士は晩夏に朝日に映えて真っ赤に見える現象。

 

 

【例句】

歓声の峠雲脱ぐ五月富士       小川玉泉

皐月富士眺めつ入りぬ露天風呂    宮澤勇夫

赤富士に青くなりゆく空ありし    嶋田一歩

赤富士や北斎ほどは染まざるも    石田きよし

笠雲の大きなことも夏の富士     川上昌子

 

 

【由来】

「五月富士」は俳句を作る上で「仲夏」の季語として使われています。 仲夏とは夏の半ば頃を指す言葉であり、具体的には「芒種」と「夏至」の間の6月5日前後から7月6日前後となります。

 

 

今日は何の日

盆迎え火

盆の初日。

夕方に祖先の精霊を迎える為に、芋殻、麻幹などをを門口で燃やして、煙を焚く。

月遅れの8月13日や旧暦7月13日に行う地方もある。

 

生命尊重の日

医師・法律家・教育者・主婦等で構成される実行委員会が1984年から実施。

1948年のこの日、「優生保護法」(現在の「母体保護法」)が公布された。

 

もつ焼の日

社団法人日本畜産副産物協会が2011年に制定。

「な(7)い(1)ぞう(3)」(内臓)の語呂合せ。

 

日本標準時制定記念日

1886年のこの日、勅令「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」が公布され、1889年1月1日から東経135度の時刻を日本の標準時とすることが定められた。

 

オカルト記念日

1974年のこの日、映画『エクソシスト』が日本で初公開され、オカルトブームの火附け役となった。

 

ナイスの日

七(な)一(い)3(スリー)で「ナイス」の語呂合せ。

ナイスなこと、素敵なことを見附ける日。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)