2024.6.22一日一季語 梅雨晴(つゆばれ) 【夏―天文―仲夏】
梅雨晴れ間長生きをして長電話 芝尚子
昭和七年生まれの母。今の地に引っ越してきたのは。私が小学校入学の時。
この地でPTA,婦人会、町内会、そして老人会。こうした町内の友人が今度引っ越すことになった。元気なのは四、五人になってしまったので、食事会をすることになったとか。このところ、この句のように、長電話をよくしている。
⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。
【傍題季語】
五月晴(さつきばれ) 梅雨晴間(つゆはれま)
【季語の説明】
梅雨の最中にふと晴天がのぞくこと。洗濯物を干したり、梅干を並べたりと梅雨の最中の貴重な日差しであり、気持ちの良いものである。
きごさい歳時記より
五月晴も同じ意味であり、入梅前の新暦五月の好天として使うのは誤用。梅雨晴は梅雨が明けて晴天が続くようになることをいう場合もある。
【例句】
梅雨晴間幼ななじみの友と逢ふ 久保田一豊
揚げ舟のペンキ荒塗り梅雨晴間 荒井千佐代
梅雨晴間疾走Yナンバー車両 糸山由紀子
おびんづるの足撫ぜてきし梅雨晴間 後藤志づ
口喧嘩うやむやとなる梅雨晴間 竹下昭子
【由来】
二つの意味がある「梅雨晴」
「梅雨晴」には二つの意味があります。一つは「梅雨が明けたあとに晴れること」。もう一つは「梅雨の期間中に、一時的に晴れること」です。
本来、梅雨晴は「梅雨が明けたあとに晴れること」の意味で使われていました。
しかし、次第に「梅雨の期間中に、一時的に晴れること」という意味でも使われるようになりました。
幕末の1867年に生まれ、俳句革新運動を導いた正岡子規に次の一句があります。
〜梅雨晴やところどころに蟻(あり)の道〜
正岡子規はこの「梅雨晴」を「梅雨の期間中に、一時的に晴れること」の意味で使っています。
「うっとうしい梅雨の時季だけれど、今は雨がやんで、晴れている。外に出てみると、ぬれた地面の上に蟻の行列がにできているよ」
こうした心情を正岡子規は五七五に詠んだのでしょう。
2024/06/21 05:00 ウェザーニュースより引用
【今日は何の日】
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)