2024.6.21一日一季語 黴(かび) 【夏―植物―仲夏】

 

黴の壁外人ヌードピンナップ   塩見恵介

 

大学生の頃の友人の下宿など思い出します。

週刊誌の特別付録などの大型ポスター。昭和な感じも匂います。

 

 

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【傍題季語】

青黴(あおかび《あをかび》) 毛黴(けかび) 麴黴(こうじかび《かうぢかび》) 黴の宿(かびのやど) 黴の香(かびのか)

 

 

【季語の説明】

カビは、菌糸と呼ばれる糸状の細胞からなり、胞子によって増殖する。 生活空間では梅雨、台風の季節など湿気の多い時期・場所に、たとえば食物、衣類、浴槽の壁などの表面に発生する。多くの場合、その発生物の劣化や腐敗を起こし、あるいは独特の臭気を嫌われ、黴臭いなどと言われる。人によっては食中毒やアレルギーの原因となることもある。カビの除去剤は多く存在するが、それ自体も刺激臭を放ちやや危険なものが多い。その一方で、発酵食品や薬品(ペニシリンなど)を作るのに重要な役割を果たすものもある。

 

 

【例句】

うかうかと黴にとられし夫の靴   和田祥子

ぬれ雑布今年も黴と戦ひぬ     桑原敏枝

探し出す黴の納戸の同人誌     小田道知

職退きて黴の鞄の置きどころ    浅田浦蛙

浄土より使者ありさうな黴の宿   林友次郎

 

 

【黴と人類】

人間の生活空間にも様々なところでカビは出現する。放っておけば食品はかびる。その主な原因はアオカビ・コウジカビ・ケカビ・クモノスカビといったものである。ヨーロッパではアカパンカビもここに顔を出す。これらは、人為的な環境に素早く出現する、いわば雑草のようなカビである。壁のしみは往々にしてクラドスポリウムである。

人間の生活との関わりでは作物に寄生する植物病原菌の影響は大きい。ヒトに寄生するカビは多くなくほとんどは偶発的なものであるが、白癬菌のようにヒトに病気を起こすものもある。

 

 

今日は何の日

がん支え合いの日

がん患者や家族を支援するNPO法人キャンサーリボンズが制定。

夏至になることの多いこの日を記念日とした。

 

スナックの日

かつて夏至に「歯固め」と称して正月の餅を固くして食べる習慣があったことから。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)