2024.6.14一日一季語 蛞蝓(なめくじ《なめくぢ》) 【夏―動物―三夏】
おまへまで茹でてしまうたなめくじり 西野文代
茹でるということから、厨房での景であろうか。おまへまで、という文語表記が生かされ、あまり好かれていない、蛞蝓のような動物への思い遣りを感じる。
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【傍題季語】
なめくぢり なめくぢら
【季語の説明】
ナメクジ(蛞蝓)は、陸に生息する巻貝(軟体動物門腹足綱)のうち、殻が退化しているものの総称。這ったあとには銀色に光った粘液の道を残す。梅雨の上がり際などことに多く出る。ナメクジラ、ナメクジリともいう。
【例句】
蛞蝓といふ字どこやら動き出す 後藤比奈夫
たそがれは微光とならむ蛞蝓 能村登四郎
魂の抜けてゐる日ぞ蛞蝓 杉山岳陽
暁ときの朱き花食べなめくじり 原不沙
なめくじの俳諧もあり山越え 加藤青女
【なめくじ】
種類によっては、生きたまま丸呑みにすると、心臓病や喉などに効くとする民間療法があるが、今日では世界から侵入した広東住血線虫による寄生虫感染の危険があることが分かっているため避ける。オーストラリアでは、ふざけてナメクジを食べ、寄生虫が大脳に感染し、脳髄膜炎で420日間昏睡状態に陥り、意識が回復後も脳障害で体が麻痺、8年後に死亡した例がある
【今日は何の日】
映倫発足の日
1949年のこの日、映画倫理規定管理委員会(映倫)が発足した。
手羽先記念日
名古屋市で手羽先店チェーン「世界の山ちゃん」を展開する株式会社エスワイフードが制定。
1981年の「世界の山ちゃん」の創業記念日。
五輪旗制定記念日
1914年のこの日、5色のオリンピック大会旗が制定された。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)