2024.6.12一日一季語 青梅(あおうめ《あをうめ》) 【夏―植物―仲夏】
水のごとくに青梅を籠に移す 鷹羽狩行
昭和後期から半世紀にわたって俳句界を牽引(けんいん)した代表的俳人で、俳人協会名誉会長の鷹羽狩行(たかは・しゅぎょう、本名高橋行雄〈たかはし・ゆきお〉)さんが5月27日、老衰のため死去した。93歳だった。10日、俳人協会が発表した。葬儀は親族で営んだ。
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【傍題季語】
梅の実(うめのみ) 実梅(みうめ) 実梅もぐ(みうめもぐ)
【季語の説明】
五~六月に梅の実は急速に育つ。硬くて青い実を青梅と呼び、梅雨時に黄色く熟した実を実梅と呼ぶ。
【例句】
青梅の臀うつくしくそろひけり 室生犀星
青梅のどさりと届く宅急便 大石よしはる
青梅と梅干し並ぶ道の駅 須賀敏子
しぶくほど身に滲む青さ実梅捥ぐ 白井剛夫
梅の実を選ぶ時なり朝の市 猪爪皆子
【2024年の青梅】
全国一の梅の産地、和歌山県では梅の収穫量は大幅に減少する見通しです。
和歌山県やJAなどでつくる協議会によりますと、県内の梅の主力品種「南高梅」のことしの収穫量は、暖冬の影響で過去10年で最も少なくなる可能性が高いということです。
和歌山市にある産直市場では、先月下旬から「南高梅」などの販売を始めていますがことしは、1キロあたりの平均価格が例年と比べて200円から300円ほど高くなっているということです。
【由来】
■1. 梅の実が熟す時期に降る雨だから
梅の花の見頃は2月~3月上旬くらいですが、梅の実が熟すのは初夏にあたる5~6月頃です。中国の長江下流域では、梅の実が熟す頃に降る雨であることから、「梅」の「雨」と書いて「梅雨(ばいう)」と呼んだという説があります。
■2. 黴(かび)が生えやすい時期に降る雨だから
5~6月は気温が上昇し始めるうえ、雨が降って湿度が高くなることから、カビが生えやすい時期でもあります。黴(かび)は音読みで「バイ」と読むため、この時期に降る雨を「黴雨(ばいう)」と呼んでいましたが、さすがに字面が良くないことから、同じ「バイ」と読む「梅」をあてて「梅雨」と読むようになったという説があります。
以上のように、中国では「梅雨」を「ばいう」と呼んでいますが、日本では江戸時代に伝わった「梅雨」という言葉に「つゆ」という読みを当てています。なぜ「ばいう」を「つゆ」と呼ぶようになったのか。これも「梅雨」の語源同様、諸説あるといわれています。
【今日は何の日】
恋人の日
全国額縁組合連合会が1988年から実施。
エスペラントの日
日本エスペラント学会が制定。
アンネの日記の日
1942年のこの日、ユダヤ人の少女アンネ・フランクによって「アンネの日記」が書き始められた。
アンネの家族は、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害を逃れて、アムステルダムの隠れ家に身を隠した。日記は隠れ家に入る少し前の、この日の13歳の誕生日に父から贈られたものだった。
バザー記念日
1884年のこの日、日本初のバザーが開かれた。
鹿鳴館で上流階級の女性たちが手工芸品を持ち寄って開いたもので、3日間の入場者は1万2千人に上った。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)