2024.6.6一日一季語 繭(まゆ) 【夏―生活―初夏】

 

忘れ物めく屑繭でありにけり    木暮陶句郎

 

屑繭は、絹糸にならない不良の繭。紡績絹糸・真綿などの原料として用いる。蚕蛾(カイコガ)は怪獣映画『モスラ』のモデルで、くしの形をした触覚が特徴。蚕が作り出す繭(まゆ)から生糸を生産する養蚕業は近代日本の発展に大きく貢献した。21世紀に入り蚕は医療分野において注目を集めている。

*2024.6.5  NHKニュース画像より

 

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【傍題季語】

蚕の上蔟(このあがり) 上蔟(じょうぞく《じやうぞく》) 新繭(しんまゆ) 白繭(しろまゆ) 黄繭(きまゆ) 玉繭(たままゆ) 繭干す(まゆほす) 繭掻(まゆかき) 繭買(まゆかい) 生繭(なままゆ) 屑繭(くずまゆ) 繭籠(まゆかご) 繭問屋(まゆどんや) 繭市(まゆいち) 繭相場(まゆそうば)

関連季語

 → 蚕飼(春)

 

 

【季語の説明】

蚕は桑の葉を食べてぐんぐん大きくなり、5回の脱皮を終え夏に繭を作る。脱皮の前には「眠」と呼ばれる、頭を持ち上げて1~2日程度動かなくなる状態になる。その後、2~3日糸を吐き続け、繭を作りその中でさなぎになる。幼虫は繭の中で蛹化し、10~15日位で羽化する。成虫は繭を溶かして繭から出て来るが、それによって糸が切れてしまうので、絹糸を得るためには蛹のうちに繭を殺さねばならない。

 

 

【例句】

夢を見るために蚕は繭に入る     高橋将夫

街道は桑畑尽きて繭の町       清水公治

玉繭にありし匂ひの唐突に      井上信子

繭を煮るゆつくり円を描きながら   服部早苗

くれなゐの繭の中なる朝寝かな    原友子

 

 

【蚕豆の由来】

蚕豆と書いてソラマメと読む

ソラマメのさやが蚕のように見えるから、蚕を育てる時期とソラマメができる時期が同時期だから、など諸説あります。

 

 

今日は何の日

楽器の日

山形さくらんぼの日

ログ活の日

らっきょうの日

クリスタルボウルの日

手巻きロールケーキの日

人事労務の日

ロムの日

梅の日

ロールケーキの日

ほんわかの日(家族だんらんの日)

補聴器の日

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)