2024.6.5一日一季語 夜鷹(よたか) 【夏―動物―三夏】

 

喘鳴の木であり夜は夜鷹の木    佐藤鬼房

 

喘鳴とは呼吸をするときに音がすること。「キョキョキョ」等と、単調で特徴的な鳴き方と響きあっているのであろう。

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【傍題季語】

怪鴟(よたか) 蚊吸鳥(かすいどり《かすひどり》)

 

 

【季語の説明】

全長30cmほど。横長の体型で頭が大きな鳥。全身黒褐色、細かい模様がある。雄は翼の先と尾に白斑がある。「キョッ キョッ キョッ」と甲高く早口な鳴き声。主に夜行性で、飛翔しながら、大きな口を開けて、昆虫類を捕える。

 

 

【例句】

夜鷹鳴き落葉松の空なほくらし  水原秋櫻子

軒しづく夜鷹の啼ける月ながら  木津柳芽

参籠の一夜の伽の夜鷹鳴く    能村登四郎

夜鷹鳴き遅月くもる樅の梢    相馬遷子

月を得て巨き夜鷹の舞ひめぐる  山田みづえ

 

 

【夜鷹の由来】

江戸時代の夜鷹と呼ばれた娼婦。夕暮れ時から彼女たちは町に現れ客をひいていく姿から、夜行性の鳥・夜鷹の名がつけられたといわれている。

 

 

今日は何の日

落語の日

落語家の春風亭正朝が制定。

六(ろく)五(ご)で「らくご」の語呂合せ。

 

ろうごの日

神戸市老人福祉施設連盟が制定。

六(ろう)五(ご)で「ろうご」(老後)の語呂合せ。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)