2024.6.2一日一季語 夏の潮(なつのしお《なつのしほ》) 【夏―地理―初夏】
遠洋の船団を組む青葉潮 大竹節二
暖流である黒潮と寒流である親潮の影響のため、その周辺に水温が急激に変化する場所がある。潮境(または潮目)と呼ばれ生態系が急激に変化する場所でもあります。魚は種類によって、最適な環境となる。
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【傍題季語】
夏潮(なつじお《なつじほ》) 青葉潮(あおばじお《あをばじほ》) 苦潮(にがしお《にがしほ》) 赤潮(あかしお《あかしほ》)
【季語の説明】
青葉の頃に鹿児島の南から土佐沖を経て房総沖を北上する黒潮(暖流)を青葉潮という。 藍色が濃く鰹の餌となるプランクトンを多く含み鰹が流れに乗って移動することから鰹潮とも呼ばれ、鰹の漁場となる。 青葉潮が北海道釧路沖までのぼる年は豊作、金華山辺りで止まる年は冷夏となって凶作といわれる。
【例句】
青葉潮ジョン万次郎育ちし江 品川鈴子
礼状のインクの匂ひ青葉潮 大曽根育代
青葉潮敦盛そば屋閉じしまゝ 川合正男
造船の火花渦まく青葉潮 淵脇護
護丸いよよ快走青葉潮 沼口蓬風
【由来】
黒潮(くろしお、Kuroshio Current)は、東シナ海を北上してトカラ海峡から太平洋に入り、日本列島に沿って東に向かい、房総半島沖に達する海流である。日本近海を流れる代表的な暖流で、日本では日本海流(にほんかいりゅう)とも呼ぶ。
黒潮の一部はさらに北上して東北地方の三陸海岸沖に達し、南下してくる寒流の親潮とぶつかって世界三大漁場の一つを形成する。房総半島で分岐して東に流れ去ったものは黒潮続流と呼ばれる。
貧栄養であるためプランクトンの生息数が少なく、透明度は高い。このため、海色は青黒色となり、これが黒潮の名前の由来となっている。南極環流やメキシコ湾流と並んで世界最大規模の海流である。
【今日は何の日】
光琳忌
江戸時代の画家・工芸家、尾形光琳の1716(享保元)年の忌日。
オムレツの日
おむつの日
イタリアワインの日
ベビーチーズの日
プロポーズの日
山の日
路地の日
甘露煮の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)