2024.5.27一日一季語 蛍袋(ほたるぶくろ) 【夏―植物―仲夏】

 

有刺鉄線の中のほたるぶくろかな     島田和子

 

日本全国に分布し、やや乾燥した草原や道ばた、山野の林縁などによく見られる。この句のように、今日私が見つけたのは、JR青梅線の線路脇。

紫色の花が目立っていた。

*2024.5.26  JR青梅線沿線

 

⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。

 

 

【傍題季語】

釣鐘草(つりがねそう《つりがねさう》) 提灯花(ちょうちんばな《ちやうちんばな》) 風鈴草(ふうりんそう《ふうりんさう》)

 

 

【季語の説明】

ホタルブクロは、各地の平地から山地に広く分布するキキョウ科の多年草。日当たりのよい草原や、林縁などで多く見られ、初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせる。

 

 

【例句】

夕風に提灯花ややゝ睡し   星野麥丘人

蛍袋のぞいて蛍など見えず  能村登四郎

愛されし螢袋を供華となす  渕上千津

蛍袋はびこり余生人見知り  品川鈴子

いつぽんの蛍袋の雨催    吉田康子

 

 

【由来】

「花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見える」ところから

きているという説。

 また、提灯(ちょうちん)の古名を「火垂(ほたる)」といい、その提灯に似ているので「ほたる」、それが「蛍」になったいう説もある。

細い地下茎を伸ばしてふえ、開花した株はタネと多数の子株を残して枯れる。子株は1~2年で親株になり、丈夫で、あまり手のかからない植物。

山野に自生する多年草で、六~七月ごろ梢上に枝を分け、大型鐘状の白または淡紫色で、内面に紫斑(しはん)のある花を開く。この花に蛍を入れて遊んだことから名付けられたという。

 

 

今日は何の日

日本海海戦の日

1905年のこの日、日本海海戦で東郷平八郎が率いる日本艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に対して大勝利を収めた。

後に「東郷ターン」と呼ばれる丁字型陣形をとり、敵艦に対して一斉射撃をして大勝利を収めた。

 

百人一首の日

1235(文暦2/嘉禎元)年のこの日、藤原定家によって小倉百人一首が完成された。

藤原定家の「明月記」の文暦2年5月27日の項に、定家が親友の宇都宮入道蓮生(頼綱)の求めに応じて書写した和歌百首が嵯峨の小倉山荘(嵯峨中院山荘)の障子に貼られたとの記述があり、この記事が小倉百人一首の初出ではないかと考えられている。

 

小松菜の日

堺市で小松菜を生産するしものファームが2006年に制定。

 

五(こ)2(ツー)七(な)で「こまつな」の語呂合せ。

 

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)