2024.5.22一日一季語 春蟬(はるぜみ) 【夏―動物―初夏】

 

松蝉や海風抜ける沼津垣     高田幸枝

 

沼津垣

潮風を防ぐために江戸時代以前から用いられてきた沼津垣。広重も描いた美しい文様 屋敷を守る伝統の技(静岡県沼津市)。景観的にも実用的にも優れた「用と景」の意匠である。沼津垣のあるのは、沼津御用邸。御用邸の庭園をみられるのはと日光田母沢御用邸の2ヵ所だけとなる貴重なスポット。

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【傍題季語】

松蟬(まつぜみ)

 

【季語の説明】

春に鳴く蟬というのではなく、蟬の種類の「春蟬(松蟬)」のこと。日本と中国各地のマツ林に生息する小型の蝉で、和名通り春に成虫が発生する。晩春や初夏を表す季語「松蝉」(まつぜみ)はこの春蟬を指す。小型で黒い身体。羽根は透き通っている。

 

 

【例句】

一山の春蟬に身を浮かせゆく   鍵和田秞子

春蝉や林の中も湖の風      鈴木まゆ

松蝉の声を加勢の校正に     松本松魚

松蝉や森の匂ひを掻き立てて   児島倫子

松蝉に青く膨む四囲の山     酒井多加子

 

 

今日は何の日

ガールスカウトの日

ガールスカウト日本連盟が制定。

1947年のこの日、第二次大戦で中断されていた日本のガールスカウトを再興する為に準備委員会が発足した。ガールスカウト日本連盟が結成されたのはその2年後だった。

 

サイクリングの日

日本サイクリング協会が2009年4月に制定。

1964年のこの日、同協会が文部大臣から設立認可を受けた。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)