2024.5.21一日一季語 十薬(じゅうやく《じふやく》) 【夏―植物―仲夏】
雨となること十薬の知つてをり 海輪久子
5月20日の関東地方は雨。道端の植栽に交じって、十薬の白い十字芽立っていた。梅雨の初めから咲き始めるこの植物は、この句のように、雨を予知しているのかもしれない。
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【傍題季語】
蕺菜(どくだみ) どくだみの花(どくだみのはな)
【季語の説明】
ドクダミ科の多年草。ドクダミは臭いも独特、抜いても抜いても生えてくる生育旺盛で厄介者扱いされる事の多い植物。その一方で昔から親しまれ、暮らしに役立つ万能薬草。
【例句】
路地に暮れのこり十薬咲きそろふ 入船亭扇橋
十薬や湯気揚げてゐる饅頭屋 皆川盤水
十薬の花びら一枚北をさす 鳥居真里子
洗うても手に十薬の香の残る 加藤弘一
十薬や校門に佇つマリア像 高橋瑛子
【名前の由来】
ドクダミの名前は解毒や痛み止めに効果があるという意味や毒をなおす(矯(た)める)という意味「毒矯(どくだ)み」毒を抑える、「毒痛み」「毒矯め」などが転化したものという説。また、10の薬効があることから、『十薬』ともいわれ、ドクダミ茶は健康食品として利用されていて、古くから民間治療薬として重宝されてきた。
【今日は何の日】
小学校開校の日
1869年のこの日、京都市に日本初の小学校「上京第二十七番組小学校」が開校した。
リンドバーグ翼の日
1927年のこの日、チャールズ・リンドバーグがパリに到着し、大西洋無着陸横断飛行に成功した。
探偵の日
社団法人探偵協会が制定。
1891(明治24)年のこの日、日本で初めて探偵の広告が新聞に掲載された。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)