2024.5.19一日一季語 若楓(わかかえで《わかかへで》) 【夏―植物―初夏】
弟子達の弓の稽古や若楓 中村吉右衛門
散はてし桜が枝にさしまぜて盛りとみするわかかへでかな
『夫木和歌集』。
HNK大河ドラマ「光る君へ」の主人公まひろ=紫式部の父、藤原為時の歌。
若楓は青楓とともに古歌に詠まれてきた伝統をもつ言葉で、独立した季語となっている。
中村吉右衛門の句では、生き生きとした弓の稽古の動きも感じる。
*2024.5.12 長野県にて
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【傍題季語】
楓若葉(かえでわかば《かへでわかば》) 青楓(あおかえで《あをかへで》)
若葉の楓(わかばのかへで《わかばのかへで》)
関連季語
→ 楓の芽(春)
→ 紅葉(秋)
【季語の説明】
楓の若葉のこと。楓は、カエデ科カエデ属の植物の総称であり、日本には在来の楓として二十六種が自生している。代表的な楓としては、イロハモミジが知られている。
初夏の若葉の美しさには生命力を感じる。
【例句】
近づけば隠るる天守若楓 山田弘子
若楓と言へども樹齢六百年 川原典子
姿よき枝をかくして若楓 三瀬教世
きらきらと峡を出る水若楓 石田邦子
藁屋根にある光陰や青楓 岡本差知子
【今日は何の日】
ボクシングの日
日本プロボクシング協会が制定。
1952年のこの日、挑戦者・白井義男が世界フライ級チャンピオンのダド・マリノに判定勝ちし、日本初のボクシングのチャンピオンになった。
湯川秀樹博士のノーベル賞受賞、古橋広之進選手の水泳自由形世界新記録と並んで、敗戦でショックを受けた日本人の心に希望の灯をともした。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)