2024.5.18一日一季語 鵜(う) 【夏―動物―三夏】
海鵜捕りの鳥屋の灯海へもらしけり 古里蝶次
この句は、鵜飼用の海鵜を捕る場面のようです。
鵜は、世界の主に温暖な地域に生息しており、カツオドリ目ウ科の水鳥の総称と言われています。岐阜の長良川鵜飼では、カワウよりも体が大きくて丈夫なウミウを鵜飼に使います。日本では茨城県日立市十王町の伊師浜海岸のみで野生のウミウが捕獲が行われ、各鵜匠家に届けられ育てられます。野生の鵜の寿命は、平均4〜5年ですが、鵜飼に使われる鵜は、手厚い世話を受けるので15〜20年生きるそうです。
2024.3月 長野県にて 川鵜の巣
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【傍題季語】
海鵜(うみう) 河鵜(かわう《かはう》)
【季語の説明】
ペリカン目ウ科の鳥の総称。中・大形の黒色の水鳥。首が長く細長い体つきで,くちばしが長く先が鋭く下に曲がる。水に潜って魚を捕り,のどにある嗉囊そのうに一時貯える習性がある。日本には河鵜・海鵜・姫鵜・千島縞烏鴉の四種が繁殖。海鵜を飼いならして鵜飼いに使う。
【例句】
昼は渚をひたすら歩み鵜と会ひぬ 金子兜太
水鳥にまじりて川鵜荒々し 坊城としあつ
のびやかに川鵜の飛びて湖碧し 高垣和恵
夕凪や鵜の一列にくされ杭 関口ゆき
ひよいと現れ水泳選手めく川鵜 稲畑廣太郎
【川鵜】
日本においては、1920年代以前には本州、四国、九州に広く生息していたが、1970年代には3000羽以下まで減少し、1971年(昭和46年)の繁殖地は、鵜の山(愛知県)、不忍池(東京都)、沖黒島(大分県)の3か所のみとなった
1990年代以降、その数は飛躍的に増加した。現在15万羽以上に増えたと推測される。
【今日は何の日】
18リットル缶の日
全国18リットル缶工業組合連合会が制定。
ファイバーの日
食物繊維に関する情報提供を行う学術団体「ファイバーアカデミア」が制定。
5(ファイブ)一(い)八(ば)で「ファイバー」の語呂合せ。
ことばの日
五(こ)十(と)八(ば)で「ことば」の語呂合せ。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)