2024.5.8一日一季語 新樹(しんじゅ《しんじゆ》) 【夏―植物―初夏】
回向柱に触るるひとひと新樹光 小菅礼子
善光寺御開帳のシンボルと言えるのが善光寺本堂に建立される「回向柱」
善光寺本堂前の回向柱は7年に一度だけ行われる。2022年(令和4年)善光寺御開帳の期間は 4月3日(日)〜6月29日(水) ※感染症拡大のため2021年(令和3年)の御開帳は2022年(令和4年)に延期されたため。
回向柱は、本堂に安置された「前立本尊」とつながっており、回向柱に触れることで極楽往生が叶えられるとされ、来世へのご利益がある。
俳句の結社、歳時記によっては、新樹光を季語としていないものもある。
*2022年 善光寺にて
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【傍題季語】
新樹光(しんじゆこう)、新樹の夜(しんじゆのよ) 新樹陰(しんじゆかげ)
関連季語
→ 新緑
【季語の説明】
みずみずしい若葉におおわれた初夏の樹木。「新樹」はみずみずしい若葉ををまとった樹木を言う。立夏から、梅雨入ぐらいまでの期間で使う。
若葉のころは葉もまだ薄く、太陽光を通しキラキラ輝いて見える様子を「新樹光(しんじゅこう)」とも。新緑とは違った輝きを感じさせてくれます。
初夏の木々は、青々とした若葉が目にも美しく感じられます。「新緑」が若葉に焦点をあてた季語なのに対し、「新樹」は木の姿を印象づける季語です。
【例句】
新樹揺れ孔雀隠してをりにけり 坊城俊樹
風生る雨後の新樹の身ぶるひに 北川英子
新樹光弾く参道御影石 伊藤紀子
読み返す十四行詩夜の新樹 高橋秋子
ハイカーの声の賑はふ新樹どき 三橋玲子
【由来】
【解説】
若葉におおわれる初夏の木立をいう。新緑は風景、新樹は樹木を指す。みずみずしい新樹に包まれる山や野には生命力がみなぎる。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
きごさい歳時記 引用
【今日は何の日】
世界赤十字デー
1948年にストックホルムで開催された第20回赤十字社連盟理事会で決定。
赤十字の創設者、アンリ・デュナンの1828年の誕生日。
日本赤十字社
ヨーロッパ戦勝記念日(VEデー)(Victory in Europe Day)
1945年のこの日、前日のドイツの降伏文書調印に伴い、第二次大戦のヨーロッパ戦線で戦闘を停止、ヨーロッパでの戦いが連合国の勝利で終了した。
松の日
日本の松を守る会が1989年に制定。
1981年のこの日、初めて同会の全国大会が開催された。
日本の代表的な樹木の松をいつまでも大切に保護して行くことを目的としている。
ゴーヤーの日
JA沖縄経済連と沖縄県が1997年に制定。
五(ご)八(や)で「ゴーヤー」の語呂合せと、5月からゴーヤー(苦瓜)の出荷が増えることから。
童画の日
長野県岡谷市が制定。
1925年のこの日、東京銀座・資生堂ギャラリーで「武井武雄童画展覧会」が開催された。
万引き防止の日
防犯カメラによるセキュリティシステムを取扱う株式会社ジェイエヌシーが2009年に制定。
五(ご)八(よう)で「ごよう」(御用)の語呂合せ。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)