2024.5.1一日一季語 八十八夜(はちじゅうはちや《はちじふはちや》) 【春―時候―晩春】
どの田にも水入り八十八夜くる 佐藤よしい
*2021年静岡にて
文部省唱歌『茶摘み』の影響で、八十八夜といえば新茶のイメージ! 八十八夜は茶摘みを行う目安でもあったため、季節の話題として茶摘みをする様子がニュースになる。八十八を組み合わせると「米」という字になることから、稲作をはじめ様々な農作物の作業を開始する目安の日とされてきた。
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【季語の説明】
立春から数えて88日目をいう。この日に摘んだ新茶は上等なものとされ、昔から、「八十八夜に摘んだお茶を飲むと長生きする」と言われている。
八十八夜は、「立夏(りっか・5月6日頃)」の直前。春と夏の境目にあたる。
「八十八夜の別れ霜」などと呼ばれ、この頃から気候が安定して温かくなり、農作物の大敵霜も降りなくなる。
【例句】
草も木も水も八十八夜の香 黒田杏子
山の湯に膝抱き八十八夜かな 木内彰志
大ぶりに八十八夜の握り飯 鳴海清美
岩田帯授かる八十八夜かな 川越昭子
パスワード書き留め八十八夜寒 山本右近
【由来】
八十八夜は季節の移りかわりの目安となる雑節のひとつ。雑節とは、季節の移りかわりの目安を把握するための暦日で、人々の暮らしと密接に関係し、農作業などの目安とされていました。「節分」「彼岸」「入梅」「土用」など
【今日は何の日】
緑茶の日
令和はじまりの日
八十八夜
メーデー
日本赤十字社創立記念日
扇の日
『源氏物語』では女性が光源氏に扇を贈っていることから、五(こ)一(い)で「恋」の語呂合せ。
スズランの日
フランスでは、この日に日頃お世話になっている人などにスズランの花を贈る習慣があり、贈られた人には幸せが訪れると言われている。
水俣病啓発の日
語彙の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)