2024.4.29一日一季語 風炎(ふうえん) 【春―天文―晩春】

 

風炎や関東ローム駆け抜ける     須賀敏子

 

上空の風が、関東平野の北側や西側の山を越えたあと吹きおりてくることがあります。 地上は上空より気圧が高いので、吹きおりてくるにしたがって空気が圧縮され、温度が上がります。 この現象が「フェーン現象」と呼ばれます。

この温度が上がった空気が熊谷付近に流れ込み、気温が上がります。2007年8月16日に熊谷で当時の日本の最高気温である40.9℃を記録したのは、フェーン現象によるものだと考えられています。

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*2024.4.25 

関東甲信では、北日本方面に進む低気圧に向かって吹く西寄りの風でフェーン現象が発生するとみられます。予想最高気温は東京都心やさいたま、前橋、静岡で26℃、宇都宮で27℃など、昨日より10℃ほど高くなる見通し

ウエザーニュースより

 

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【傍題季語】

風炎(ふぇーん) フェーン雲 (ふぇーんぐも)フェーン現象(フェーンげんしょう) 風焔(ふうえん)

 

 

【季語の説明】

フェーン現象(フェーンげんしょう、英語: the Foehn phenomenonまたはFoehn wind)とは、気流が山の斜面にあたったのちに風が山を越え、暖かくて乾いた下降気流となってその付近の気温が上がる現象。漢字による当て字は岡田武松(おかだ たけまつ)が考案した風炎。

 

 

【例句】

風炎の中影しかと進みをり    加藤みき

風炎やめらめら流る夜の河    宇咲冬男

立山に明日は雨呼ぶフェーン吹く 中坪達哉

フェーン吹いて北の国々春急ぐ  飯原雲海

日本海側にも来たる風炎(フェーン)なり 長谷川登美

 

 

【由来】

フェーン現象という名前は、フェーン(ドイツ語: Föhn : 南風)というアルプス山中で吹く局地風が由来であり、この局地風はアルプスを越えて吹く乾いた暖かい風のことである。現在は一般用語として使われており、本来のフェーンのほかに、北米のロッキー山脈を越えて吹く風チヌークなど、世界各地の同様の風もフェーンと呼ばれる。なお、漢字による当て字は岡田武松(おかだ たけまつ)が考案した風炎である。

 

 

今日は何の日

(旧)天長節

1927(昭和2)年から1948(昭和23)年までは「天長節」という祝日で、四大節(新年・紀元節・天長節・明治節)の一つとされていた。

 

(旧)天皇誕生日

1949(昭和24)年から1988(昭和63)年までは、昭和天皇の誕生日を記念した国民の祝日「天皇誕生日」だった。

 

(旧)みどりの日

1989(平成元)年から2006(平成18)年までは、「みどりの日」であった。2007(平成19)年にこの日が昭和の日となり、みどりの日は5月4日に移動した。

 

昭和の日(Showa Day)

激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす国民の祝日。

 

1989(昭和64)年1月7日の昭和天皇崩御の後、それまでの天皇誕生日である4月29日を「生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日」として「緑の日」とすることとなった。しかし、実際に制定された法律では、昭和天皇を偲ぶという趣旨は盛り込まれなかった。このため、「昭和の日」に改称する法律案が超党派の国会議員により提出され、数度の廃案の後に2005年に成立、2007年より4月29日を「昭和の日」とし、みどりの日は5月4日となった。

 

羊肉の日

北海道のジンギスカン食普及拡大促進協議会が2004年に制定。

四(よ)二(に)九(く)で「ようにく」の語呂合せ。

 

畳の日

全国畳産業振興会が制定。

い草の緑色から制定当時「みどりの日」であった4月29日と、「環境衛生週間」の始りの日であり「清掃の日」である9月24日。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)