2024.4.25一日一季語 御忌(ぎょき《ぎよき》) 【春―行事―晩春】

 

兜煮の眼窩大きく法然忌       片山由美子

 

平安時代末期、繰り返される内乱や災害・疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。比叡山で学び、中国唐代の阿弥陀仏信仰者である善導(ぜんどう、613~681)の教えに接した法然(法然房源空、ほうねんぼうげんくう、1133~1212)は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開きました。その教えは貴族から庶民に至るまで多くの人々に支持され、現代に至るまで連綿と受け継がれています。

東京国立博物館 平成館 特別展示室

2024年4月16日(火) ~ 2024年6月9日(日)ホームページより引用

法然上人像(隆信御影)(部分)

鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵

 

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【傍題季語】

  【季語の分類一覧】

法然忌(ほうねんき《ほふねんき》) 円光忌(えんこうき《ゑんくわうき》) 御忌詣(ぎょきもうで《ぎよきまうで》) 御忌参(ぎょきまいり《ぎよきまゐり》) 御忌の寺(ぎょきのてら《ぎよきのてら》) 御忌の鐘(ぎょきのかね《ぎよきのかね》) 御忌小袖(ぎょきこそで《ぎよきこそで》) 弁当始(べんとうはじめ《べんたうはじめ》)法然忌

 

 

【季語の説明】

法然忌(ほうねんき)・弁当始(べんとうはじめ) 貴人の忌日の法会のことを「御忌」というが、俳句の世界では、特に浄土宗の開祖・法然上人の忌日に行なわれる法会のことをいい、春の季語となる。 法然上人の命日は陰暦1月25日であり、かつては陰暦1月19日から25日まで法会が行われていた。

 

 

【例句】

法然忌天動説が性にあふ      丸山分水

写経の座墨の香ほのと法然忌    荒井書子

御詠歌に花の散り初め法然忌    波多野孝枝

御忌の状恋文にさも似てゐたる   井上信子

御忌の塔ついと過りてつばくらめ  谷田明日香

 

 

【極楽浄土と阿弥陀如来】

浄土宗でもっとも中心的に信仰される仏(本尊)は、極楽浄土に住む阿弥陀如来(阿弥陀仏)です。阿弥陀如来はすべての衆生(しゅじょう)を救うために立てた48の誓願(せいがん)を達成し、極楽浄土を建立しました。西方にあるといわれるその世界は、美しい七宝や花、妙なる音楽に満ち、一切の苦がありません。念仏を称える人が現世で臨終の際、阿弥陀如来は聖衆とともに来迎し、極楽浄土への往生に導いてくれると考えられています。

 

 

今日は何の日

御忌,法然忌

浄土宗の開祖・法然上人の忌日法会。

京都ではこの日からが行楽の始めとなり、弁当始、衣装競べとも呼ばれた。

 

DNAの日(DNA day)

1953年のこの日、ワトソンとクリックによるDNAの構造に関する論文が発表された。

 

歩道橋の日

1963年のこの日、大阪駅前に日本初の横断歩道橋が完成した。

 

ギロチンの日

1792年のこの日、フランスでギロチンが実用化された。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)