2024.4.21一日一季語 花疲れ(はなづかれ) 【春―生活―晩春】
コンビニの弁当二つ花疲れ 斉藤裕子
桜前線も北海道まで到達。今日の中継は青森の弘前公園でした。夜の中継画面は電波状況が悪く、途切れがちだったNHK。これも花疲れの一種かも。
夫婦で花見に出掛けたのであろうか。外食するにも混雑しているので、自宅へと帰る。しかし、家に帰って炊事をする気にもなれず、近くのコンビニでお弁当を買って帰ってくる。花疲れからはいろいろ物語を考えられる。
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【傍題季語】
花見疲(はなみづかれ)
【季語の説明】
お花見に出かけた後の疲れをあらわす「花疲れ」。人出の多いなかを歩き回る疲れも。「花」は「桜」を指す季語で、同時に、栄華、美しさ、明るさ、儚さ、愁い、気怠さ、非日常といった意味を持つ。疲れに浸ることも花時の趣の一つ。
花の美しさに酔いしれたあとの疲れは大きい。ものうさやけだるさ。単なる疲れではなく艶なるものを秘めた言葉でもある。
【例句】
坐りたるまゝ帯とくや花疲れ 鈴木真砂女
膝に来る猫もうとまし花疲 本谷尚子
思ひ出し笑ひの一人花疲れ 松沢久子
花疲れ男同士の二人部屋 小林正史
ベンチみな背中合はせの花疲れ 森岡正作
【お花見の由来】
お花見の起源は、812年に嵯峨天皇(786〜842年)が京都の神泉苑で桜の花を観賞した「花宴の節」。それまでの平安貴族にとっての花見は梅。
嵯峨天皇以後は桜の花見が主流になった。貴族の間で人気となり、宮中では天皇主催の行事として行われた。桜のお花見の風習は、平安時代から長きにわたって受け継がれてきた日本独自の風習となった。
【今日は何の日】
民放の日
日本民間放送連盟(民放連)が1968年に「放送広告の日」として制定。1993年に「民放の日」に改称した。
1951年のこの日、日本で初めて民放16社に放送の予備免許が与えられ、翌1952年のこの日に民放連が発足した。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)