2024.4.16一日一季語 茎立(くくたち) 【春―植物―晩春】

 

ふたたびを愛づ葉牡丹の茎立の    大橋敦子

 

葉牡丹は、冬の庭を彩るのに使われる植物。春には菜の花によく似た花を咲かせる。このふたたびは、茎立した、この可愛らしい花をつけた姿であろう。

*2024.4.7  近所にて

 

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【傍題季語】

くくだち くきだち

 

 

【季語の説明】

「くく」は「茎」の古形。茎立(くくだち)は、春になって大根や蕪などが茎をのばすこと。この茎が「とうが立つ」と言うときの「とう」であるのだという。蕪や油菜などの野菜やそれらの薹のことも含めて茎立という。食料としての茎立(くくだち)以外でも、また芽や茎が伸びて、薹が立つこと、特に葉牡丹などは身近に見ることが出来る。

 

 

【例句】

茎立や富士ほそるほど風荒れて  鍵和田秞子

茎立の緑ひと匙離乳食      伊藤一枝

茎立を見しより硝子磨きけり   西島富

茎立ちや午後の光を窓に置き   加古みちよ

茎立や石で囲ひし河原畑     金山千鳥

 

 

今日は何の日

康成忌

小説家・川端康成の1972年の忌日。

門下の三島由紀夫の割腹自殺等による強度の精神的動揺から、ガス自殺した。

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)