2024.4.3一日一季語 椿(つばき) 【春―植物―三春】
在りし日の医院の跡の薮椿 池田光子
毎月句会のある本八幡に、こんな医院がある。廃業となったのか、医院の看板は下ろしているが、庭木の手入れは今でもよくされているようだ。
この句では、藪椿の季語が在りし日と響きあう。
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【傍題季語】
山椿(やまつばき) 藪椿(やぶつばき) 白椿(しろつばき) 紅椿(べにつばき) 乙女椿(おとめつばき《をとめつばき》) 八重椿(やえつばき《やへつばき》) 玉椿(たまつばき) つらつら椿(つらつらつばき) 花椿(はなつばき) 椿林(つばきばやし) 落椿(おちつばき)
【季語の説明】
ツバキ科 / ツバキ属(カメリア属)。ヤブツバキ系や、ユキツバキ系、ワビスケ系、洋種ツバキ系の椿がある。日本を代表する花木で、海外でも近年非常に人気の高い樹木。椿(つばき)は日本の書物、万葉集にも記載がある。また、縄文時代の遺跡からも椿の種などが発見されており歴史の古い樹木。
【例句】
紅椿一方ばかり咲かせをり 大山里
黒潮の洗ふ岬の紅椿 原桂子
世に長居したる椿の重ね落つ 森岡正作
つかの間のうぬぼれ椿は血を流す 柴田朱美
永眠の髪をなでをり白椿 鈴木礼子
【由来】
名前の由来には諸説あり、厚みのある葉の意味で「あつば木」、つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」など。
【今日は何の日】
隠元忌
日本黄檗宗の開祖・隠元禅師の1673(寛文13)年の忌日。
フォーサイトの日
みずの日
シミ対策の日
ビースリーの日
葉酸の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)