2024.3.26一日一季語 頰白(ほおじろ《ほほじろ》) 【春―動物―晩春】

 

頬白の長き啓上会閉づる      平井さち子

 

「一筆啓上仕候」、よほど囀が上手くなったのでしょう。聴く人によって「札幌ラーメン味噌ラーメン」と聴こえるとか。

昭和40年代、知人が頬白を持ってきて、飼うことになり、自転車で二駅ほど先の小鳥専門店で餌などを聞いて、試行錯誤。五~六年飼っていたことがある。鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)

鳥類・哺乳類など鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施と、狩猟の適正化について定めた法律。捕獲や狩猟の制限、飼育や販売の規制、鳥獣保護区の設定や整備等について決められています。許可なく野鳥を捕まえたり飼ったりすると、この法により罰せられます。

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【季語の説明】

ホオジロ(頬白、黄道眉、画眉鳥)は、スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類の一種。東アジアに広く分布。目の上下に走る二筋の白斑が名の由来。鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られている。

 

 

【例句】

頬白のこゑ御慶めく日和かな   林翔

頬白の移りて影の移りけり    関正夫

頬白の地鳴きたしかよ奥みたけ  関まさを

頬白や釣橋なべて杣径へ     大畠政子

頬白の目覚めさせたる森の精   稲畑廣太郎

 

 

【名前の由来など】

成鳥の顔は喉・頬・眉斑が白く目立ち、「頬白」の和名はここに由来する。一方、頭・過眼線・顎線は褐色で、先の白色部と互い違いの帯模様のように見える。オスは過眼線が黒いが、メスは褐色なのでよく観察すると区別がつく。メスの方がオスよりも全体に色が淡い。幼鳥は顔の色分けが不鮮明で、全体的に淡褐色をしている。

 

 

今日は何の日

犀星忌

小説家・詩人の室生犀星の1962(昭和37)年の忌日。

『愛の詩集』『幼年時代』『あにいもうと』『杏つ子』等の作品を残した。

 

鐵幹忌

歌人・詩人で與謝野晶子の夫の與謝野鐵幹の1935(昭和10)年の忌日。

 

楽聖忌

1827年のこの日、ドイツの作曲家ベートーベンがウィーンの自宅で亡くなった。多くの交響曲を作曲し、「楽聖」と呼ばれた。

 

カチューシャの歌の日

1914(大正3)年のこの日、島村抱月と松井須磨子が起こした芸術座が、トルストイの『復活』の初演を行った。この中で歌われた「カチューシャの歌」が大流行した。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)