2024.3.24一日一季語 雪柳(ゆきやなぎ) 【春―植物―仲春】

 

雪柳大川端に芭蕉の句     浦川哲子

 

萬年橋北詰付近にある「芭蕉庵(ばしょうあん)史跡展望庭園」

松尾芭蕉は萬年橋北詰近くに居を構え、深川から『おくのほそ道』の旅へ出た。

元禄2年3月27日、46歳になった松尾芭蕉は、曾良を伴って江戸・深川(現・江東区)から船で大川(隅田川)を遡上して『奥の細道』への旅へと出立。このような縁で、大川端には芭蕉句碑が9箇所ある。雪柳は春の芽吹きを思わせることから、日本では古くから春を告げる植物。芭蕉の出立の頃に咲き始めていたのであろう。

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【傍題季語】

小米花(こごめばな) 小米桜(こごめざくら) こめやなぎ ゑくぼ花(ゑくぼはな) 噴雪花(ふんせつくわ)

 

【季語の説明】

渓谷の岩上などに自生するバラ科の落葉低木の花。雪柳(ユキヤナギ)は春に枝一面に白い五弁花をつける落葉性低木。花丈は1~2m、土質を選ばずやせ地でも育つ、とても丈夫な庭木。名前の由来は、枝垂れような枝ぶりが柳に似ていて、その枝に雪のように真っ白な小花が咲く姿が雪を連想させることから。

 

 

【例句】

たえず風やり過しをり雪柳    高木晴子

断崖に咲いて怒濤の雪柳     山田六甲

たわみつつ風に弾ける雪柳    久世孝雄

握つてもそのままに咲く雪柳   出口誠

天地に幣振るごとく雪柳     柿沼盟子

 

今日は何の日

恩師の日(「仰げば尊し」の日)

京都府八幡市の山中宗一氏が制定。学校時代の先生はもちろん、人生の中で師と仰ぎ「恩師」と呼べる人に、唱歌『仰げば尊し』の歌詞のような感謝の気持ちを込めて、お礼の手紙を書く日に。恩師への感謝の思いを忘れることなく生きて行こうとの願いが込められている。日付はこの頃に卒業式が各学校などで行われることから3月24日とした。

 

人力車発祥の日(日本橋人力車の日)

東京・日本橋で人力車の運行を行う「くるま屋日本橋」が制定。

 

1870(明治3)年のこの日、人力車を発明した3人のグループに東京府から人力車の営業の許可か下り、日本橋で営業を開始した。

 

ホスピタリティ・デー

マネキン記念日

連子鯛の日

壇ノ浦の戦いの日

 

檸檬忌

作家・梶井基次郎の1932(昭和7)年の命日。その作品は死後に評価を高めた。

代表作の『檸檬』から檸檬忌と呼ばれる。

 

牧野信一忌

大正・昭和期の小説家・牧野信一の1936(昭和11)年の忌日。

1935(昭和10)頃から神経衰弱に悩み、小田原の実家の納屋で首をつって自殺した。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)