2024.3.23一日一季語 仲春(ちゅうしゅん《ちゆうしゆん》) 【春―時候―仲春】

 

仲春のテープカットの赤と白    高田令子

 

「テープカット」は、新しい建物や施設の「開所式」、展示会などの「オープニング式典」、電車や道路などの「開通式」など、門出を祝う式典で行われることの多い儀式。鋏などで切るシーンは印象的。刃物は、“悪いことを断ち切る”縁起物として、古来より式典などに使われてきた。仲春は新暦の3月から4月の期間で、門出の雰囲気があるように思いました。

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【傍題季語】

春なかば(はるなかば)

 

 

【季語の説明】

春を「初春・仲春・晩春」の3つに分けた場合、三春の中でちょうど真ん中に当たる時期を指す言葉。

啓蟄から、清明の前日までの期間。

 

 

【例句】

冴え返り冴え返りつつ春なかば   西山泊雲

仲春となりゐて雪の中に居り    永田耕一郎

仲春のつぎはぎの雲と漂よいつ   田口満代子

無駄づかひ買ひ占めもせず春なかば 山荘慶子

仲春の雲の動きはゆるりかな    長崎桂子

 

 

【由来】

仲春の候は3月上旬から4月上旬まで使える時候の挨拶です。

具体的には、二十四節気の啓蟄(例年3月5日頃)から、清明の前日(例年4月4日頃)

旧暦では季節をそれぞれ3つに分けていて、春の場合は早春・仲春・晩春

 

 

今日は何の日

世界気象デー(World Meteorological Day)

世界気象機関(WMO)が、発足10周年を記念して1960(昭和35)年に制定。国際デーの一つ。

1950(昭和25)年のこの日、世界気象機関条約が発効し、WMOが発足した。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)