2024.3.22一日一季語 蛙(かわず《かはづ》) 【春―動物―三春】
磐座の水をもらひて初蛙 竹中龍青
神社で大きな岩が玉垣で囲まれていたり、岩に注連縄が張られていたりしているのを見かける。これは「磐座(いわくら)」と呼ばれるもので、神道の中でも神聖視される岩。「自然のものには全てに神が宿る」という「八百万の神(やおろずのかみ)」の教えとなっている。この中で特に神聖視される「岩」が磐座。そんな磐座からの水をいただいている初蛙なのであろう。
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【傍題季語】
蛙(かえる《かへる》) 殿様蛙(とのさまがえる《とのさまがへる》) 赤蛙(あかがえる《あかがへる》) 土蛙(つちがえる《つちがへる》) 初蛙(はつかわず《はつかはづ》) 遠蛙(とおかわず《とほかはづ》) 昼蛙(ひるかわず《ひるかはづ》) 夕蛙(ゆうかわず《ゆふかはづ》) 田蛙(たかわず《たかはづ》) 蛙合戦(かわずがっせん《かはづがつせん》) 蛙田(かわずだ《かはづだ》)
関連季語
→ 雨蛙(夏)
→ 河鹿(夏)
→ 蟇(夏)
【季語の説明】
両生綱無尾目(むびもく、Anura)に分類される構成種の総称。古称としてかわず(旧かな表記では「かはづ」)などがある。
日本には5科42種のカエルが生息している。
蛙には「かえる」と「かわず」の二つの呼び方があって、「かえる」は日常語として、「かわず」は歌語として、言い分けられてきた。
【例句】
田蛙に天敵の道白く伸び 丸山海道
遠蛙旅寝の宿の古畳 水田清子
禅寺や真昼の池に牛蛙 橋本公枝
足湯してたのしくをりぬ夕蛙 岡田鉄
蝋燭が火より短し夕蛙 望月周
【蛙化現象】
現在の中学生ぐらいから20代半ばの「Z世代」の間で流行っている言葉。
2023年の世相を反映した言葉を選ぶ「2023ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにも選ばれた。
女性の間でよく使われる。
Z世代の流行語で1位に
この言葉を取り上げたのは、Z世代を研究するシンクタンク組織「Z総研」が6月に発表した「Z世代が選ぶ2023年上半期トレンドランキング」。「流行った言葉」部門で全体の54%を占め1位に輝いた。調査対象はZ世代の女性が中心で、中学生から26歳までの950人が回答した。
ちなみに、「蛙化現象」は「かえるかげんしょう」と読む。「恋愛感情や好意を抱いている相手のささいな言動が気になり、気持ちが急速に冷めてしまう」という意味で使われる。
東京新聞(デジタル編集部・小寺香菜子)抜粋引用
【今日は何の日】
放送記念日
日本放送協会(NHK)が1943(昭和18)年に制定。
1925(大正14)年のこの日、社団法人東京放送局(現在のNHK東京放送局)が日本初のラジオ仮放送を始めた。
東京・芝浦の東京高等工芸学校に仮スタジオを設け、午前9時30分、京田武男アナウンサーの「アー、アー、アー、聞こえますか。JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。こんにち只今より放送を開始致します」という第一声が放送された。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)