2024.3.21一日一季語 春疾風(はるはやて) 【春―天文―三春】
春疾風甲斐の棒道いくさ道 長岡千波
棒道は、八ヶ岳の南麓から西麓を通り、諏訪方面にまっすぐ伸びる道。
武田信玄が北信濃攻略のために作った軍用道路であり、八ヶ岳南麓を直線に近い最短距離で切り開いていることから棒道と名付けられたという説。
いくつかある「信玄の棒道」のうち、上の棒道と呼ばれている道は、八ヶ岳南麓をほとんど標高1,300mのところを、真直ぐに通っている。春疾風の季語に似合う。
週間天気予報によると、3月末には天気の回復が望め、春疾風のような南風になるようです。
*ウエザーニュース引用
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【傍題季語】
春飆(はるはやて) 春嵐(はるあらし) 春荒(はるあれ) 春北風(はるきた) 春はやち
【季語の説明】
春の強風・突風をいう。春一番も含めて2月中旬から3月始めに吹く強風のこと。春の天気は変わりやすく、低気圧が日本海を通過するとき、春嵐が起きやすい。西または南からの風で、気温は高く、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする強い風となる。風の吹き方に重みを置いた季語。南からの風ということで、春北風とは区別している歳時記もある。
【例句】
壁の絵の濤みどりたり春嵐 石田波郷
大阪の土を巻きあげ春疾風 宇多喜代子
春疾風貨車の鉄扉を唸らせる 岸はじめ
風紋を砂場に残し春嵐 池部久子
義経の隠れ岩とや春荒るる 高垣和恵
【由来】
春疾風とは、春に吹く強い風のことを指します。これは、春の訪れとともに気温が上昇し、地表の空気が暖まることで生じます。この風は、冬の間に溜まった古い空気を一掃し、新しい季節を迎える象徴とも言える
春の時期に日本海側を通過する低気圧が原因で吹きすさぶ南寄りの風をいう。
【今日は何の日】
世界ダウン症の日(World Down Syndrome Day)
世界ダウン症連合が2006年に制定。
ダウン症が通常は2本の21番染色体が3本ある異常によって発症することから。
教育の自由の日(Education Freedom Day)
Digital Freedom Foundationが2012年に制定。
ランドセルの日
ランドセルをミニサイズに加工する店「スキップ」の増田利正さんが提唱。
3+2+1が小学校の修業年数の6になることから。
催眠術の日
催眠術をかける時のかけ声「3、2、1」から。
カラー映画の日
1951(昭和26)年のこの日、初の国産総天然色(カラー)映画『カルメン故郷に帰る』が公開された。
ツイッター誕生日
2006年のこの日、ミニブログサービス「ツイッター(twitter)」の一番最初の「つぶやき」(書き込み) http://twitter.com/jack/status/20 が行われた。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)