2024.3.19一日一季語 春北風(はるならい《はるならひ》) 【春―天文―三春】
春北風や生死を分かつ水位標 秋葉雅治
今日18日(月)の関東は一時的に冬型の気圧配置となっていて、関東各地は朝から北西の風が強く吹き荒れた。畑などから砂埃が舞い上がって、視界が悪くなった。
水位標とは、鋼製またはアルミ製の板(幅20~30cm程度)に目盛が記されたもので、これを観測のために河道内に専用に立てた柱や、護岸、橋脚の表面に設置し、水位を読み取るもの。水位標の目盛のゼロ点の標高は、「零点高」。「零点高」は、通常、東京湾の平均海面からの高さ(T.P. 「東京湾平均海面」あるいは「東京湾中等潮位」)で表示される。
引用した句は、2011年の句か。震災、洪水などを彷彿させる。
*2024.3.18 ウエザーニュース引用
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【傍題季語】
黒北風(くろぎた) 春北風(はるきた)
【季語の説明】
春は高気圧と低気圧が交互にやってくる季節。低気圧が通過した後には雨が降り、高気圧がやってくると晴れる。低気圧が通過後に、高気圧が近づいてくると北風になり、その後高気圧に覆われて天気が良くなる。このことから春の北風が吹くと晴れといわれるようになった。一時的に西高東低の冬型気圧配置に戻り、冷たい北西風が雪を伴って吹く。
【例句】
水洟の塩味よしや春北風 林翔
馬の瞳の中に海あり春北風 大島雄作
潮入りの艀溜りや春北風 野坂冨美子
春北風や明日判決の靴磨く 竪山道助
艶聞に火のついてゐる春北風 鈴木節子
春北風野暮用二つ三つ抱へ 後藤志づ
【春疾風との違い】
春疾風=南風
春の強風・突風をいう。春一番も含めて2月中旬から3月始めに吹く強風のこと。春の天気は変わりやすく、低気圧が日本海を通過するとき、春嵐が起きやすい。西または南からの風で、気温は高く、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする強い風となる。風の吹き方に重みを置いた季語。
【今日は何の日】
ミュージックの日
音楽関係者の労働団体・日本音楽家ユニオンが1991(平成3)年に制定。
「ミュー(3)ジック(19)」の語呂合せ。
日本の音楽文化と音楽家の現状について広く理解を求め、その改善の為の支持を得ようと、全国各地でさまざまな活動が行われる。
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)