2024.3.15一日一季語 土筆(つくし) 【春―植物―仲春】

 

全員の合意に土筆出でにけり   辻美奈子

 

「つくし」の名は、「澪標(みおつくし)」(船が港へ入る通路を示した杭)の「つくし」で、突き立った杭のように見えることから。

また、「突く突くし(”突き伸びる”)」が由来とも。

漢字の「土筆」は、土に刺した筆のような姿、から。

土筆が顔を出すのは、なるほど、地面の下で打ち合わせをしていたのですね。

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【傍題季語】

つくづくし つくしんぼ 筆の花(ふでのはな) 土筆野(つくしの) 土筆摘む(つくしつむ) 土筆和(つくしあえ《つくしあへ》)

 

 

【季語の説明】

正しくは「杉菜(すぎな)」の胞子茎(ほうしけい)「付子」とも書く。

両方とも地下でつながっているが、土筆は出てこないで「杉菜」がいっぱい生えてくることが多い。

 

【例句】

土筆伸ぶ白毫寺道は遠けれど   水原秋櫻子

土筆摘む鉄橋をゆく三両車    小川玉泉

息はづませ土筆一本持ちくれし  岸洋子

老いてなほ道草楽しつくしんぼ  斉藤マキ子

業平の塩焼きし跡つくしんぼ   小林共代

 

 

【土筆と杉菜】

土筆(つくし)= 茶色の胞子茎。3月頃。

杉菜(すぎな)= 緑色の細い葉。4月頃。

土筆は、古くから食されてきた。通称、袴といわれる部分を取って茹で、酢の物などにする。

 

 

今日は何の日

涅槃会

仏教の祖・釈迦が亡くなったとされる釈迦入滅の日。各寺院で釈迦の遺徳を偲ぶ法会が行われる。

元々は旧暦の2月15日だったが、明治以降は月遅れの3月15日に行う寺院もある。

靴の記念日

日本靴連盟が1932(昭和7)年に制定。

 

万国博デー

1970(昭和45)年のこの日、前日に開幕式が行われた大阪府吹田市千里丘陵の「日本万国博覧会(大阪万博)」の一般入場が開始された。

 

オリーブの日

香川県・小豆島の「オリーブを守る会」が1972(昭和47)年に制定。

1950(昭和25)年のこの日、昭和天皇が小豆島でオリーブの種をお手撒きされた。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)