2024.3.12一日一季語 春泥(しゅんでい《しゆんでい》) 【春―地理―三春】
春泥を避け春泥の道をゆく 塩川雄三
都内に住む私には、舗装された道路ばかりで、家庭菜園、貸し農園、花壇などでしか土そのものを見る機会が無くなった。昨日、長野の佐久平に行く機会があり、正に雪解けでできたぬかるみの道を歩いた。片側には雪が残り、道はぬかるんでいて、この句のように、春泥を避けつつ歩いた。
*2024.3.10 長野県ー佐久平にて
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【傍題季語】
春の泥(はるのどろ)
【季語の説明】
雪解けや、霜解けなどによってできた春のぬかるみ。
【例句】
靴をぬぎ先づ春泥をいとしみぬ 林翔
春泥をこゑごゑ撥ねてゆきにけり 水内慶太
春泥の一草庵を訪ねけり 武井康隆
靴底をこそげて落とす春の泥 三宅やよい
春泥やゆつくりと押す車椅子 横尾恵子
【由来】
蕪村の弟子である人物の号が「春泥舎」というものだったそうです。 ですがこの時代に使われていた「春泥」は現在のような「春の泥」「ぬかるみ」という意味ではなく、「春になじむ」という意味だったとか。
「会津春泥」
発足したのは、2014年。
東日本大震災での原発事故後、風評被害で会津のお米が苦しんでいる中、早く復興をしてほしいと、たくさんの方々の応援で「奇跡のリンゴ」で知られる自然栽培の提唱者 木村秋則さんの講演会が会津にて開催されました。
その講演会をきっかけに自然栽培でのお米を育てていこうと立ち上がったのが、あいづ自然栽培農家の会「会津春泥」のメンバー4人です。
そして風評被害でつくづく感じたのが、お客様の顔が見える販売をしていこうということでした。
お客様と親しくなり、顔を知って頂くことが大切だということです。そこで、定期的に福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館MIDETTE」等で対面販売に伺うようになりました。
しかし、風評被害でお米の販売が伸び悩み、着目したのが風評被害にも比較的強い日本酒でした。そこで、自然栽培米「会津春泥」を使った日本酒が作れないかと考え、ご協力いただいたのが、(株)髙橋庄作酒造店の6代目蔵元の髙橋亘社長でした。
(株)髙橋庄作酒造店は、自社でも有機栽培米を育て、そのお米でお酒を造るなど、「土産土法」にこだわる酒造りをしている蔵元です。
こうしたご縁から、会津娘の名を冠した会津娘「春泥」が誕生しました。
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【今日は何の日】
菜の花忌
昭和前期の詩人・伊東静雄の1953(昭和28)年の忌日。
季節の花に因み菜の花忌と呼ばれる。
3月最終日曜日に長崎県諌早市の諌早公園で追悼行事が行われる。
これとは別に、2月12日の司馬遼太郎の忌日も「菜の花忌」と呼ばれている。
だがしの日
サイフの日
サイズの日
咲顔(えがお)の日
育児の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)