2024.3.8一日一季語 木蓮(もくれん) 【春―植物―仲春】
木蓮の蕾はみんな北を向く 杉本薬王子
自然の光条件下で葉やつぼみが南北の方向に出る植物を『方向指標植物』という。蕾は少しの温度差に敏感で、陽の光をいち早く受け、春の暖かな日差しにより南側の部分が先に膨れ、その反動で、蕾の先端は反対側(北側)へ反り返
る。蕾の先端のほとんどは常に北向きになる。こうした植物を「コンパス・プラント(方向指標植物)」という。早春の山に入る人にとって辛夷が、方位磁石の代わりになる木。コブシはモクレン科の植物で、モクレンも同じ特徴がある。
*2024.3.6 板橋区にて
⇒画像をクリックするとブログ記事が読めます。
【傍題季語】
木蘭(もくれん) 紫木蓮(しもくれん) 白木蓮(はくもくれん) 白木蓮(はくれん) 木蓮華(もくれんげ)
【季語の説明】
モクレン科モクレン属に属する落葉低木の1種である。春に葉と同時期に紫紅色の花が上向きに咲く。木蓮(モクレン)は、外側が紫で内側が白い花を咲かせる。マグノリアと呼ばれることもある。花が紫色であることからシモクレン(紫木蓮)ともよばれる。
白木蓮(ハクモクレン)は、名前のとおり白い花を咲かせる。開花時期は3月から4月で、樹高は5〜15m。
【例句】
戒名は真砂女でよろし紫木蓮 鈴木真砂女
木蓮の生毛莟や曉の雨 能村登四郎
木蓮やあすちりぢりの少年ら 望月周
木蓮の咲くを待つ空ありにけり 南敦子
蒼天へ木蓮百の白かかげ 秋山文子
【由来】
モクレンの特徴
モクレンはシモクレンとも呼ばれる、モクレン科の落葉低木です。ハクモクレンに似た芳香のある花を花を咲かせますが、花色は赤紫色をしています。花の大きさは7~10cm程度、樹高は5m程です。開花中に出てくる葉は、花の終わりごろには花を隠してしまうくらいになります。
ハクモクレンの特徴
ハクモクレンは中国原産のモクレン科の落葉高木。樹高は10~15mくらいまで大きくなり、10~15cm程の芳香のある白に近い生成色の花を咲かせます。
花の後から出てくる葉も15cm程度と大きく、卵型をしています。日本でも街路樹、公園、庭園、寺院、個人のお庭など身近な場所で見かける花木です。
【今日は何の日】
みつばちの日
全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定。
エスカレーターの日
1914(大正3)年のこの日、東京・上野の大正博覧会の会場に日本初のエスカレーターが設置され、この日運転試験が行われた。第1会場と第2会場をつなぐもので、秒速1尺(約30センチ)で動いた。
みやげの日
サワークリームの日
さやえんどうの日
ビールサーバーの日
さばの日
鯖すしの日
赤ちゃん&こども『カット』の日
以下の図書、ホームページを参考、引用しています。
(合本俳句歳時記 第四版 角川学芸出版)
富山いづみ <admin@nnh.to>
(カラー図説 日本大歳時記 講談社)
(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)
( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )
(ウイキペディア)
(575筆まか勢)
(俳句のサロン)
(一般社団法人日本記念日協会)