2024.3.6一日一季語 金縷梅(まんさく) 【春―植物―初春】

 

まんさくや庭に干したる子のシャベル    渡部有紀子

 

母親の目線でしょうか。子供達が砂場遊びなどで使ったシャベル。

生垣の竹の所などに引っかけて干しているような景を思います。

 

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【傍題季語】

満作(まんさく) まんさくの花(まんさくのはな) 銀縷梅(ぎんろばい)

 

 

【季語の説明】

金縷梅は、マンサク科マンサク属の落葉樹、あるいは小高木。

日本を原産地とし、沖縄県を除く日本各地の山野に生息している。

早春、他に先駆けて「まず咲く」ことが名前の由来とも。黄色い錦糸卵のような花が一斉に、葉が落ちている時期に咲く。紐状の黄色い四弁花が稲穂を思わせ、豊年満作につながるからともいわれる。黄色の他にも、赤い花びらの種類もある。

 

【例句】

まんさくのちりちり山の日に焦がれ    市堀玉宗

金縷梅の雨の雫のこぼれをり       小澤登代

金縷梅の綻びて影こぼしけり       三関浩舟

金縷梅に真ン中といふ密度かな      天野きく江

金縷梅や庵に誰かゐるらしき       遠藤和彦

 

【花言葉】

金縷梅の花言葉は、「霊感」「ひらめき」「魔力」「幸福の再来」

東北地方を中心に、「マンサクの花が上を向いたら豊作」「花が咲かなかったり少なかったら凶作」というように作物の作況を占う役割があり、ここから生まれたとも。

欧米では「魔女のハシバミ(witch hazel)」という名前がつけられて親しまれたり、アメリカの先住民族であるインディアン達も、マンサクの枝を占い棒として使用している。

 

 

今日は何の日

菊池寛忌

小説家・菊池寛の1948(昭和23)年の忌日。

小説『恩讐の彼方に』、戯曲『父帰る』等の作品を残した。また、雑誌『文藝春秋』を創刊し、作家の育成、文芸の普及に貢献した。

 

世界一周記念日

1967(昭和42)年のこの日、日本航空の世界一周西回り路線が営業を開始した。

 

スポーツ新聞の日

1946(昭和21)年のこの日、日本初のスポーツ新聞『日刊スポーツ』が創刊した。

 

弟の日

姉妹型、兄弟型の研究で知られる漫画家の畑田国男氏が1992(平成4)年に提唱。

 

 

日比谷サローの日

リニモの日

サロネーゼの日

スリムの日

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)