2024.2.24一日一季語 木の芽時(このめどき) 【春―時候―三春】

 

里山の多弁となりて木の芽時    西計郎

 

「木の芽時」は、木の新芽がいっせいに芽吹く時期のこと。新芽が吹き出し、植物や動物も活動を始める。里山の多弁とは、このような自然界の動きや、木々の芽吹きを擬人化したようにも思う。

「木の芽時症候群」などというものがあるという。倦怠感、頭痛、肩こり、腰痛、食欲が出ない、不眠、気分が落ち込む、などの症状が起こるという。休養や睡眠を多めに取るようにしたい。

*2024年2月

 

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【傍題季語】

木の芽冷(このめびえ) 木の芽晴(このめばれ) 木の芽雨(このめあめ) 木の芽風(このめかぜ) 芽起こし(めおこし) 木の芽山(このめやま)

芽立前(めだちまへ) 芽立時(めだちどき)

 

【季語の説明】

春に芽吹く木々の芽の総称。樹木の芽吹きは、春先に見られる現象。年一回春先にだけ芽吹く植物と主に春と秋の年数回芽吹く植物がある。木の芽時の雷や雨を「芽起こし」という。

 

 

【例句】

草木にも赤ん坊があり芽立どき  林翔

点描の空張りつめて木の芽時   小澤克己

退院の大きな包み木の芽風    山田弘子

図書棺の窓の明るし木の芽雨   中根美保

ここちよく関節の鳴る木の芽晴  甲州千草

 

 

【由来】

木の芽時は、歳時記によると、木の芽の傍題季語となっている。

最新の、角川大歳時記では、木の芽は植物。木の芽時などを時候の分類にもうけた。

 

 

今日は何の日

南国忌

大衆作家・直木三十五の1934(昭和9)年の忌日。代表作の『南国太平記』から「南国忌」と呼ばれている。

翌年、直木三十五の友人だった作家・文芸春秋社長の菊池寛が、純文学の「芥川龍之介賞(芥川賞)」とともに、大衆文学の分野の新人に贈る賞として「直木三十五賞(直木賞)」を創設した。

 

不器男忌

27歳で夭逝した俳人・芝不器男の1930(昭和5)年の忌日。

 

丈草忌

江戸前・中期の俳人で蕉門十哲の一人・内藤丈草の1704(元禄17)年の忌日。

 

鉄道ストの日

1898(明治31)年のこの日、日本初の鉄道ストライキが実施された。

日本鉄道会社の機関士ら400人がストライキに突入し、上野~青森の列車が運休した。

 

月光仮面登場の日

1958(昭和33)年のこの日、ラジオ東京(現在のTBS)で国産初のテレビ映画『月光仮面』のテレビ放送が始った。

 

クロスカントリーの日

1977(昭和52)年のこの日、原野・森林等にコースを設定して走る競技・クロスカントリーの、統一ルールによる初めての大会がイギリスで開催された。

 

 

以下の図書、ホームページを参考、引用しています。

(合本俳句歳時記  第四版  角川学芸出版)

富山いづみ <admin@nnh.to>

(カラー図説  日本大歳時記  講談社)

(大人も読みたい こども歳時記 長谷川櫂監修)

( 季語と歳時記の会編著 小学館刊 )

(ウイキペディア)

(575筆まか勢)

(俳句のサロン)

    (一般社団法人日本記念日協会)